平野佳寿、満塁火消しで26戦連続無失点 監督感謝「とても重要な場面だった」
2点リードの7回満塁で1球でピンチ脱出、ロブロ監督「うまくやってくれた」
ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が3日(日本時間4日)の本拠地カージナルス戦で見事な火消しを見せ、4-2での勝利に貢献した。2点リードの7回2死満塁という大ピンチで3番手でマウンドに上がり、わずか1球で打ち取る大仕事。今季19ホールド目を挙げた。2013年のレッドソックス時代に上原浩治投手(現巨人)がマークした日本人記録に「1」と迫る26試合連続無失点。自身が持つ球団記録も更新した。
試合の行方を左右する場面だった。2点リードで迎えた7回、好投を続けてきたエース右腕グリンキーが、2死から連打を浴びて一、二塁とされる。ここで左腕デラロサをマウンドに送るも、3-1からの4球目が外れて四球。2死満塁の大ピンチで平野がマウンドへ向かった。
一打同点、外野手の間を抜ければ逆転という場面。しかし、平野は全く動じていなかった。ファムへの初球、84マイル(約135キロ)のスプリットを内角低めに投じると、三塁正面へのゴロに。ラムが捕球してそのまま三塁ベースを踏み、無失点で切り抜けた。
8回はブラッドリー、9回はボックスバーガーが抑えてダイヤモンドバックスは勝利。連敗を4で止めた。試合後、7回の大ピンチで平野をマウンドに送り込んだトーリ・ロブロ監督は「ヨシは走者がたくさんいる中でうまくやってくれた。とても重要な場面だった」と34歳のルーキーに感謝した。
これで26試合連続無失点。現在、継続中の無失点記録としてはメジャー最長だ。自身が打ち立てた球団の連続無失点記録をさらに更新し、上原の日本人記録にも「1」。この日はわずか1球で1/3回を無安打無失点に抑え、防御率は1.22となった。ナ・リーグ西地区の優勝争いを繰り広げるチームの中で、平野の存在感が日に日に大きくなっている。
(Full-Count編集部)