平野佳寿が継続する圧巻の連続試合無失点 日本人記録に「1」、MLB記録は…
大ピンチを“1球斬り”で26試合連続無失点、上原の記録に王手
ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が3日(日本時間4日)の本拠地カージナルス戦で見事な火消しを見せ、今季19ホールド目を挙げた。7回2死満塁で登板し、わずか1球でファムを三ゴロに仕留めて大ピンチを脱出。自身の持つ連続無失点試合の球団記録を「26」に伸ばし、さらなる記録更新も見えてきている。
2点リードで迎えた7回。2死満塁のピンチでマウンドに上がった平野が投じた初球は84マイル(約135キロ)のスプリットだった。内角低めへの1球にファムは三ゴロ。三塁手のラムがそのままベースを踏んで3アウトとし、ピンチを切り抜けた。ダイヤモンドバックスはそのまま2点のリードを守り、連敗を「4」で止めた。
平野は6月18日(同19日)の敵地エンゼルス戦で20試合連続無失点とし、まずは球団新人記録(19試合)を更新。さらに、29日(同30日)の本拠地ジャイアンツ戦で25試合連続無失点として、球団記録(24試合)も塗り替えた。現在、26試合&22回2/3連続無失点。ともに、継続中の無失点記録としてはメジャー最長となっている。
次のターゲットは、2013年のレッドソックス時代に上原浩治投手(現巨人)がマークした日本人記録。27試合連続無失点までは「1」と迫っている。平野はこの日の登板で2003年に長谷川滋利(当時マリナーズ)がマークした25試合連続無失点を上回り、日本人としては単独2位に浮上している。
地元ラジオ局「アリゾナ・スポーツ」によると、メジャーの新人記録は2008年にブラッド・ジーグラー(当時アスレチックス)が記録した29試合連続無失点。平野はあと「3」だ。また、同メディアはメジャー記録が2011年にクレイグ・キンブレル(当時ブレーブス)がマークした38試合連続無失点であることにも言及。現役メジャーで最高のクローザーの一人である剛腕までは、あと12試合とかなり長い道のりだ。
なお、連続自責0は2016年にザック・ブリットン(オリオールズ)が記録した「43試合」が過去最高だが、こちらは途中で3失点して自責がつかなかった試合があった。また、イニング数での連続無失点は1988年に名投手のオーレル・ハーシュハイザーが記録した59イニングが最高。こちらは不滅の記録とされている。
この日はわずか1球で片付け、1/3回を無安打無失点で防御率は1.22と圧巻の成績を誇る平野。この記録がどこまでのびるのか、目が離せない。
(Full-Count編集部)