元阪神バッキー、100勝超え狙う後輩メッセを米紙に語る 「生きているうちに」
外国人投手では初の沢村賞を獲得したジーン・バッキー氏
外国人投手として初の沢村賞を獲得し阪神で通算100勝をマークしたジーン・バッキー氏が米メディアの取材に応じ、「記録を更新するのをぜひ見たい」と“古巣”で通算100勝を目指すメッセンジャーにエールを送っている。
バッキー氏は1962年?1968年まで阪神に在籍し(1969年に近鉄)、通算100勝80敗、防御率2.34をマーク。1964年にはシーズン29勝を記録し外国人では初の沢村賞を獲得。外国人投手では球団史上最多勝利を記録する虎史上最強助っ人投手として今もなお語り継がれている。
その伝説の右腕と、今季ここまで9勝をマークし通算100勝まで残り7勝に迫った阪神・メッセンジャーとの絆を特集したのは米紙「ニューヨーク・タイムズ」だった。
記事では2人は直接会ったことはなく2013年までお互いのことを知らなかったことに言及。バッキー氏から「いつも君のプレーを見ているよ。君のスタイルは良いが、強化して、もっと内角を攻めなければならない。そうしないと相手打線につかまり、致命傷を受けることになってしまうよ」と、SNS上でメッセージを送り、そこから交流が深まったという。
突然のメッセージに当初はメッセンジャーも驚きを見せたが、今では登板後にメッセージが届くと、そのお返しに阪神グッズや日本のお菓子を送り届ける仲にまで発展しているという。
また、記事ではバッキー氏は自身の記録を塗り替えられることを楽しみにしており「約50年間記録を保持することを楽しんだが、自分が生きているうちに誰かが記録を更新するのをぜひ見たい。そうすれば、引き渡すのを楽しめるからね。それがランディなら嬉しい。記録が阪神に残ったままになるからね」とコメントしている。
本拠地・甲子園で熱狂的ファンに囲まれる人気球団で結果を残してきた2人の外国人投手。バッキー氏は心からメッセンジャーの快投、記録更新を願っている。
(Full-Count編集部)