広島、ジョンソン9回途中2失点の好投に緒方監督 「今日は石原のリード」
2位ヤクルトとの首位攻防戦を制し貯金は今季最多の12
■広島 4-2 ヤクルト(4日・マツダスタジアム)
広島は28日、マツダスタジアムで行われた東京ヤクルト戦に4-2で勝利した。先発のジョンソンが9回途中2失点の好投で5勝目を挙げた。緒方監督は「今季イチぐらいのピッチング」とジョンソンを褒めたが、「それを引き出した石原。今日は石原のリードだね」と、バッテリーの勝利を強調した。
8回までは被安打2の無失点。9回に連打でピンチを作り、山田のタイムリーで1点取られたところで交代したが、ジョンソンの持ち味を十分に発揮した投球だった。緒方監督は「前のジャイアンツ戦がよっぽど悔しかったのだろう」と3回5失点で降板した前回登板からの巻き返しを評価した。
9回途中で降板して完封、完投は逃したが「ヤクルト打線は強力だから、4打席目にはアジャストしてくる。やっぱり攻撃力のあるチーム」と、指揮官は相手打線に敬意を示し、「あそこが代えるタイミングだった。そのあとは中崎がよく踏ん張ってくれた」と自軍の守護神に感謝した。
打線は、初回の田中の先頭打者本塁打からスタートし、丸の2打点で試合の主導権を握った。緒方監督は「1、2番がチャンスメイクをして、丸が頼りになるところで打ってくれた。ウチのペースで野球ができた」と、好調な主軸に満足そうだった。
2位のヤクルトを一蹴し、貯金を今季最多の「12」とした広島。3連覇に向けてひた走る王者に待ったをかけるチームは、まだ現れそうにない。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)