前半戦2位ターン決めたハム栗山監督　「優勝するには有原が活躍しないと」

5月27日以来の先発となった有原が7回1失点の好投

■日本ハム 10-1 ソフトバンク（9日・東京ドーム）

　日本ハムは投打の歯車ががっちり噛み合い前半戦2位ターンを決めた。9日、東京ドームで行われたソフトバンク戦。西川が5安打4打点と活躍するなど打線が15安打10得点と爆発すれば、投げては約1か月ぶりの先発となった有原が7回1失点の好投で今季5勝目をマーク。対ソフトバンク戦3連勝となった栗山監督は「先発に戻った最初の試合をしっかり投げたというのは大事なことなので」と久々の白星をあげた右腕を称えた。

　5月27日西武戦以来の先発マウンドとなった有原。不振により、中継ぎや抑えへの配置転換を経て、久々の先発マウンドに上がった右腕が、ソフトバンク打線をねじ伏せた。初回、中村晃に死球を与えたが、柳田を一ゴロ併殺打。6回まで散発の4安打に封じ、テンポよくアウトを積み重ねていった。7回に内川にソロ本塁打を許したが、7回をわずか85球で投げ抜いた。5安打1失点で5月12日のソフトバンク戦以来となる白星をつかんだ。

　日本ハムにとって、有原の復活は、ただの1勝よりも持つ意味は大きい。この日の試合前にも栗山監督は「優勝するためには、どこかで有原が活躍しないといけないと思っている」と語っていた。有原なくして優勝なし。そんな期待を持って送ったマウンドだっただけに、指揮官も「頑張ったね。色んな思いがあったと思うけど。ボールはもともと良かった。それをどういう風に使っていくのかというところで、なんとかしようとする気持ちが出ていた」と右腕の復活を喜んだ。

　打線は初回に西川が2ランを放って先制すると、5回にはレアードの2ランなどで3得点。リードを広げると、8回には1得点、9回にも3点をあげ、結果的には圧勝。特に西川が5安打4打点と大暴れし、栗山監督も「すごく打っている感じがするけど、あれが遥輝の感じだよね。遥輝だったり、近ちゃん（近藤）だったりウチの軸になっているバッターが活躍すると勝ちやすくなる。良かったと思います」と、喜んでいた。