田中将大、一発に泣く 7戦連続、今季17被弾も指揮官「良い所出ていた」
味方が逆転した直後、5回先頭のマチャドに同点弾を被弾
ヤンキースの田中将大投手が、また一発に泣かされた。10日(日本時間11日)、敵地のオリオールズ戦で約1か月ぶりにメジャーのマウンドに上がったが、5回途中6安打3失点で降板し勝敗は付かず。チームは同点の9回裏にサヨナラ負けを喫した。
両太もも裏を負傷した6月8日のメッツ戦以来のマウンドに上がった田中。初回を11球で無失点に抑え、まずまずの立ち上がりを見せた。4回2死走者なしからデービスに右前安打を許し、マンシーニに四球を与えると、リッカードに左翼線を破られ、2点適時二塁打。先制点を奪われた。
その直後、バードが右翼ポール際スタンドへ飛び込む3ランを放って逆転に成功したが、すぐさま手痛い一発を浴びてしまった。5回先頭のマチャドに真ん中に入った真っ直ぐを左翼スタンドへ運ばれ、同点弾を被弾した。続くトランボを遊直に打ち取ったところで、球数がこの日の目安とされていた80球に到達。4回1/3を投げて6安打5三振3失点で降板となった。
この一発で、田中は故障前から7試合連続で本塁打を浴びたことに。今季14試合の先発で計17被弾。本塁打を浴びていないのは、わずか2試合だけで、スポーツ専門テレビ局「ESPN」でレポーターを務めるコーリー・ハービー氏は自身のツイッターで「そしてマサヒロ・タナカの被弾。マニー・マチャドが5回に3-3の同点となるソロ本塁打を放ち、ファンを総立ちにさせた。タナカは今シーズン14試合に先発したうちの2試合を除き、本塁打を浴びている」と、右腕の被本塁打の多さを指摘した。
試合後、試合を中継した地元テレビ局「イエスネットワーク」はヤンキースのアーロン・ブーン監督のインタビューを紹介。その中で指揮官は、この日の田中の投球を「OKといったところかな。彼が今チームに戻ってきて、状態を上げ続けていってくれることを願っている。彼の良い所も十分出ていた。5回の出だしはミスをしてしまってマチャドにやられてしまった。今夜は彼に本当に痛めつけられた」と語っていた。