パは5球団貯金、セが5球団借金で折り返し…12球団、前半戦の投打MVPは?

西武の秋山はシーズン200安打を超えるペースで安打量産中

【パ・リーグ】
○西武
投:菊池雄星 12試合8勝1敗0S0H 0完投0完封8QS 2.89
打:秋山翔吾 78試合325打数114安打13本塁打49打点 打率.351

 パ・リーグ首位を走る西武は投手の菊池、打者の秋山を前半戦MVPに選んだ。菊池は左肩の故障で離脱があったものの、前半戦だけで8勝をマーク。さすがの安定感を見せている。秋山はリーグトップの.351を記録し、シーズン200安打ペースを上回る114安打。13本塁打、49打点とリードオフマンとして申し分のない成績。23本塁打、70打点の山川もいるが、1番・秋山の重要性を考えて選んだ。

○日本ハム
投:上沢直之 14試合9勝1敗0S0H 3完投3完封10QS 2.22
打:近藤健介 65試合232打数81安打8本塁打42打点 打率.349
  
 開幕前は苦戦を予想されていたが、西武と2.5ゲーム差の2位で折り返しを迎えた日本ハム。投手MVPは9勝をマークした上沢。勝利数もさることながら、わずか1敗しかしておらず、14試合中10試合でクオリティースタートを達成している安定感は素晴らしい。マルティネスとともにローテの柱となっている。打者はチームで唯一3割を打つ近藤。故障による離脱はあったが、ここまで秋山に次ぐ.349と、さすがの高打率を残している。

○ロッテ
投:ボルシンガー 13試合11勝1敗0S0H 2完投1完封10QS 2.16
打:中村奨吾 80試合310打数95安打3本塁打35打点 .306

 ロッテは新助っ人のボルシンガーが大活躍。13試合に先発してハーラートップの11勝。2勝目をマークしてから10試合勝ちっ放しの10連勝。防御率もリーグ2位の2.16となっている。ロッテは石川も9勝3敗、防御率2.38と素晴らしい成績を収めているが、ボルシンガーが凄すぎる。打者は3番に入る中村が活躍。打率3割を超え、打線のキーマンとなっている。

○ソフトバンク
投:石川柊太 17試合7勝5敗0S1H 0完投0完封8QS 3.50
打:柳田悠岐 76試合291打数101安打20本塁打58打点 打率.347

 怪我人続出、苦戦が続くソフトバンクで前半戦、チームを支えたのは石川。中継ぎでシーズンをスタートさせたが、チーム事情からすぐに先発へ配置転換され、チームトップの7勝をマークした。石川がいなかったら、と思うとゾッとする。中継ぎの加治屋も40試合に投げて2勝0敗15H、防御率2.70と奮闘し、救援陣を救った。打者は柳田しかいないだろう。打率リーグ3位の.347、同2位の20本塁打、同5位の58打点。他の中心打者が軒並み不振で、今季のソフトバンクは“柳田のチーム”と言っても過言ではない状況となっている。
 
○オリックス
投:アルバース 14試合9勝1敗0S0H 0完投0完封10QS 2.41
打:吉田正尚 80試合286打数89安打12本塁打48打点 打率.311

 オリックスは新助っ人のアルバースが大黒柱の活躍。ここまでリーグ2位タイの9勝をマークし、防御率2.41、14試合中10試合でクオリティースタートを達成している。安定感抜群の投球を見せており、オリックス投手陣で欠かせぬ存在となっている。打者では吉田正。ロメロ、マレーロの助っ人砲が苦しむ中、打線を牽引。交流戦ではMVPに輝く活躍を見せた。

○楽天
投:岸孝之 14試合8勝1敗0S0H 3完投1完封12QS 1.85
打:今江年晶 70試合239打数69安打6本塁打34打点 打率.289

 29勝49敗1分の借金20、梨田昌孝監督が辞任した楽天。そんなチームの中で、岸の奮闘が際立つ。14試合で8勝1敗と1人で7個の貯金を作り出し、防御率は両リーグの規定投球回到達者で唯一の1点台となる1.85をマークしている。打者では頼みの助っ人3人衆が揃って不振に陥る中で、ベテランの今江がチームトップの打率.289をマークしている。

(Full-Count編集部)

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