西武、今年の期間限定ユニは青 「獅子風流(ししぶる)」に込められた思い
球団誕生40周年記念限定ユニ3部作の決定版
埼玉西武ライオンズは7月20日の本拠地東北楽天戦から8月16日(木)の本拠地オリックス戦まで「ライオンズフェスティバルズ2018」を開催。期間中のホーム・ビジター計21試合で期間限定の「獅子風流(ししぶる)ユニフォーム」を着用する。昨年の「ライオンズフェスティバルズ2017」で着用した「炎獅子ユニフォーム」は、着用期間中に破竹の13連勝を遂げ話題となったが、今シーズンの「獅子風流ユニフォーム」はどのような経緯で制作されたのか。西武ライオンズ事業部長の井上純一さんに話を聞いた。
西武ライオンズ誕生40周年の今年に向け「ライオンズフェスティバルズ限定ユニフォーム」3部作が一昨年から始動。ライオンズの球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の歌詞から、2016年は「地は緑」のグリーン、2017年は「炎の色の獅子を見た」のレッド、そして今年は「空青く、風白く」からブルーが基調になった。
鮮やかなブルーに、ライオンズの応援で有名なフラッグがなびく様子、そして白い風が表現された獅子風流ユニフォームは、近年、生地にワッペンを縫い付ける方法ではなく、プリントで直接生地に印字する昇華ユニフォームが主流となったため、グラデーションが美しく描かれている。
「フラッグの模様で旗がなびく様子、そして今年のチームスローガン『CATCH the FLAG 2018 栄光をつかみ獲れ!』にもあるように『ペナントをとるぞ』という思いを表現しました」
そんな思いが込められたユニフォームだが、「獅子風流」というネーミングを決めるのには時間がかかったという。
「ライオンズフェスティバルズプロジェクトメンバーのほか、事業部全員に公募し、その中から選考しました。『サマースカイ』そして『獅子が目を覚ますか』にかけた『サマスカ』、常勝軍団の『常勝』にかけた『常青』、球団歌にもある『空青く風白く』にかけた『蒼天』、昨年の『炎獅子』に続く『蒼獅子』などに票が集まりましたが、ユニフォームの色を表すブルー、そして『振る』という動詞の響きで『ししぶる』に決めました」
「ししぶる」というネーミングに決まったものの、それをどの漢字で表すかで更に悩んだと井上さんは話す。
「最終的に『獅子舞る』か『獅子風流』にするかで悩みましたが、ユニフォームを見てすぐにわかる名前にしたいと思い、風が流れるという字を使った『獅子風流』にしました。今回のユニフォームの色は、かつてのライオンズブルー、現在のレジェンドブルーとは違う、獅子ブルーという位置付けにしていただければと思います」