NO1遊撃手、甲子園出場を目指して ドラ1候補の報徳・小園の夏がスタート

2安打1打点と活躍した報徳学園・小園海斗【写真:荒川祐史】
2安打1打点と活躍した報徳学園・小園海斗【写真:荒川祐史】

初回の第1打席で初球を右前打「狙っていました」

 第100回全国高等学校野球選手権記念の東兵庫大会の2回戦が16日、明石トーカロ球場で行われ報徳学園が9-2の7回コールドで伊丹西を下し、初戦を突破した。今秋のドラフト1位候補・小園海斗は7回の第5打席でコールド勝ちを決める中越えタイムリーを放つなど4打数2安打1打点の活躍でチームを牽引した。

 高校NO1遊撃手、そして自身初となる夏の甲子園出場へ向けた最後の戦いがスタートした。初回の第1打席に入った小園は「自分が打ったら流れは来ると。狙っていました」と、初球の変化球を叩くと打球は右前に弾んだ。その後、3番・長尾のタイムリーで先制のホームを踏んだ。

 第2打席は四球、第3、4打席は凡退に終わったが、6点リードで迎えた7回の第5打席、1死二塁からコールド勝ちを決める中越えタイムリーで勝負を決めた。「2打席凡退していたので自分で決めてやると思って打席に入りました」。4打数2安打の活躍にも試合後は反省を口にするなど慢心はなかった。

 プロのスカウトも球場で目を光らせていた。広島の鞘師スカウトは「総合的にレベルが高く三拍子揃っている。まだまだ完成された選手じゃないから伸びしろがある。上位じゃないと間違いなく取れない」と評価した。

 今夏は強豪校が県大会の序盤で姿を消すケースも多いが、大角健二監督は「少しそういったものもあったが、先頭の小園がいい流れを作ってくれた。チーム全体を見ても油断はない。このまま気持ちを強くもって戦っていきます」と、手応えを口にした。

 1年春から名門のレギュラーを務め、昨夏には2年生ながら日本代表に選出されるなどプロ注目の存在になるまで成長。だが、甲子園に出場したのはベスト4入りした昨年の選抜大会1度だけ。チームとしても2010年以来となる夏の甲子園に向けて「目標は甲子園に出ること。負けられない」と力強く語る。走攻守でトップレベルの実力を見せる小園海斗の夏が始まった。

【表】注目の小園海斗擁する報徳学園が初戦を快勝で3回戦進出! 東兵庫大会のトーナメント表

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