本塁打競争優勝のハーパー 参加実現せずもイチローに敬意「彼はスペシャル」
地元優勝の快挙はファンに感謝「地元ファンの前だから」
圧巻の45本塁打を放ち、16日(日本時間17日)に行われた第89回オールスター戦のホームランダービーを制したナショナルズのブライス・ハーパー。カイル・シュワーバー(カブス)と対戦した決勝では、敗戦濃厚と思われた残り1分から驚異の集中力を発揮し、見事栄冠を掴み取った。
決勝に進んだハーパー、シュワーバーの他には、ヘスス・アギラール(ブルワーズ)、リース・ホスキンス(フィリーズ)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)、ハビアー・バエス(カブス)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、マックス・マンシー(ドジャース)が出場した本塁打競争だが、NYの地元紙「ニューヨーク・ポスト」では「スター選手が不在だった」と辛口評価。「誰であればホームランダービーをさらに面白くエキサイティングにできたのか? それはイチロー・スズキだ」と、参加待望論が各方面から沸き上がっていた”レジェンド”イチローに言及した。
さらに、ホームラン競争が始まる当日に、イチローのダービー不参加にガッカリしているか、優勝前のハーパーに直撃した様子をリポート。ハーパーは「イチローを見るのは本当に楽しいと思う。打撃練習では自在に本塁打を打つことができるからね。右翼席へボールを飛ばすということに関しては、彼は間違いなくスペシャルだ」と未来の殿堂選手に敬意を払う一方で、参加者にイチローの名前がなかったことには「そこまでガッカリしているわけではないよ」と意にも介さなかったという。
史上3人目の“地元”優勝の快挙達成に「地元ファンの前だから、できるんだ」とファンの声援に感謝したハーパー。参加者が誰であっても、今年のホームランダービーの優勝は地元スターとなる運命だったのかもしれない。
(Full-Count編集部)