田中将大がヤ軍後半戦の“キーマン”に 米メディア「セベリーノとも遜色ない」
昨季は後半戦に好成績、12試合で6勝4敗、防御率3.77
今季前半戦は15試合に先発し7勝2敗、防御率4.54の成績を残したヤンキースの田中将大投手。両太もも裏の張りで故障者リスト(DL)入りした期間もあったが、7月10日(日本時間11日)の敵地オリオールズ戦で実戦に復帰すると、15日(同16日)の敵地インディアンス戦では7回途中2失点と好投した。
前半戦を終えた段階で、ヤンキースは62勝33敗で貯金29としているものの、宿敵レッドソックスの後塵を拝し、ア・リーグ東地区2位となっている。ワイルドカード争いではア・リーグのトップに立つが、レッドソックスを追撃するためにはローテの一角を担う田中の復調は不可欠だ。
その後半戦に向け、地元テレビ局「SNY」公式サイトは、田中が後半戦の“キーマン”になると指摘。「タナカの巻き返しは先発投手をトレードで獲得することと同様の重要性を持っている」と題した特集を組んでいる。
7勝こそしたが防御率は4点台と好不調の波があった田中を、記事では「ここ最近の故障者リスト入りを含め、このヤンキース右腕には随分とガッカリさせられた」と厳しく指摘。田中が2014年に右肘靭帯の部分断裂を負い、大谷翔平投手と同じ多血小板血漿(PRP)注射の治療を受けたことにも触れ、「タナカが肘に“時限爆弾”を抱えているというシナリオは常につきまとうが、ヤンキースが必要とする先発2、3番手の活躍をする才能も備わっている」と言及している。
昨季の田中は前半戦18試合に先発して7勝8敗、防御率5.47の成績だったが、後半は12試合に投げて6勝4敗、防御率3.77と成績が上向き、「彼はオールスター休暇後にまるで別人のような投球をしていた。そして、最後の9試合のうちの6試合で、素晴らしい投球をしていた2016年と同様の活躍を見せている」とした。
記事では、今季後半戦のカギとして「安定感」を挙げている。「今季、彼が経験した浮き沈みは怪我が原因だったかもしれないが、もしタナカが100%の状態なら、ルイス・セベリーノやCC・サバシアと遜色ない活躍をする能力を備えている」と太鼓判を押した。
20日(同21日)から始まる今季後半戦でも、昨季のような巻き返しを期待したい。
(Full-Count編集部)