復帰時期未定のダルビッシュをエース左腕が擁護「彼は懸命に取り組んでいる」
今季からカブスに加入も怪我続きで期待通りの活躍できず
右上腕三頭筋腱炎で故障者リスト(DL)入りしているカブスのダルビッシュ有投手。復帰に向けて傘下マイナーで登板に臨んだものの、右肘に炎症が起こり、足踏み状態となっている。2年ぶりワールドシリーズ優勝に向けての重要な戦力として、6年1億2600万ドル(約141億4600万円)の大型契約を結んだが、前半戦を終えて8試合で1勝3敗、防御率4.95と思い通りの成績は残せなかった。
地元メディアやファンをはじめ、各方面から失望の声が聞こえる中、地元紙「シカゴ・トリビューン」ではエース左腕ジョン・レスターにチームメイトとして何ができるかを質問。レスターは「間違いなくチームスポーツだけど、この問題は個人で何とかするレベルのものだから。彼のためにしてあげられることは、そう多くはないんだ」と切り出したという。
期待をされるスターだからこそ、周囲の声や評価にも対応していかなければならない。レッドソックス時代には、舌鋒鋭いボストンのメディアを相手にしてきたレスターは「周りが自分に対して言うことは、どうこうできるわけではない」と指摘。ダルビッシュが復活するためには「まずは彼が健康になることが先決。そうすれば自ずと道が拓けるよ」と話したという。
さらに、メディアやファンが見えない舞台裏では、ダルビッシュが復帰に向けて懸命に取り組んでいると証言。「彼が復調するために頑張っていると、クラブハウスのみんなが知っている。怪我はコントロールできないし、体の感じ方もどうしようもできない。コントロールできるのは取り組み方だけ。彼は懸命に復帰に向けて取り組んでいる」とサポートの姿勢を見せたそうだ。
ダルビッシュの復帰まで、ジョン・ヒッキー投手コーチは数週間かかるとし、ジョー・マドン監督は先の予定は見えていないと話しているというが、後半戦はチームの重要な戦力としてマウンド上で躍動する姿を見せたい。
(Full-Count編集部)