プロ注目の報徳・小園が今夏初の無安打も次戦へ意欲「昨夏のリベンジも含め」

長田の右腕・橋本に封じられた報徳学園・小園海斗【写真:編集部】
長田の右腕・橋本に封じられた報徳学園・小園海斗【写真:編集部】

準決勝は昨夏敗れた神戸国際大付戦

 第100回全国高等学校野球選手権記念東兵庫大会・準々決勝が24日に行われ、報徳学園は1-0で長田に勝利した。

 この日は長田の最速147キロ右腕・橋本達弥が9回を3安打1失点と快投。好投手に完璧に抑え込まれたプロ注目の報徳学園・小園海斗は試合後、苦笑いを浮かべていた。

「今まで見てきた中で一番すごいフォークでした。あんな球はあまり見たことがないです」と橋本の球に脱帽した。

 2回にはストレートをうまく捕らえて右翼に運んだが、相手のファインプレーでライトフライに。「あの打席は何とかうまく打てたと思ったんですけれど……。9回(の三振)もフォークがすごく落ちていて。すごい投手やなと思いました」と振り返った。

 今夏4試合目で初めて無安打の試合となった。だが、引きずってもしょうがない。「今日は今日で切り替えるだけです。勝てたので良かったと。次の試合のことを考えていきます」と前を向いた。

 次戦の準決勝は昨夏の代表の神戸国際大付と対戦する。昨夏も同じ準決勝で神戸国際大付と対戦し、1-2で敗れている。当時は1安打を放ったものの、精彩に欠いた。それだけに一層の気合が入っている。

「あの試合はチャンスで三振した場面が、今でも頭の中に残っています。今日は打てませんでしたが、次の試合でまた打席に立てるチャンスをもらったので、昨夏のリベンジも含めて何としても勝ちに貢献したい」

 何より、目指すのは夏の甲子園への切符だ。だが、先を見過ぎてはいない。「まずは1つずつです。明後日、勝つことだけに集中します」と語気を強めた。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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