中央学院・相馬監督、大谷の勝ち越し弾を称賛 「打ってくれると思っていた」
「勝つ確率高い」大谷の継投も視野に入れたが続投決める
今春のセンバツに出場した中央学院が、初めて夏の甲子園切符も手にして、春夏連続出場を決めた。第100回全国高等学校野球選手権記念西千葉大会の決勝は26日、ZOZOマリンスタジアムで行われ、中央学院が6-2で東京学館浦安を破った。
主戦投手の大谷拓海(3年)が頭部に打球を受け、5月下旬から1か月以上離脱するアクシデントを乗り越えた。投げては西村陸投手(3年)が学館浦安打線を6安打2失点に抑え、110球の完投。大谷はバットで貢献。初回2死二塁で中前に先制適時打を放つと、1-1の4回1死、右翼へ勝ち越しのソロアーチをかけた。
続くキャプテンの池田翔捕手も左翼へ連続アーチ。3-2と1点差に追い上げられたが、6回は西村投手の中前適時打、8番・手塚歩夢内野手(2年)の左越え2点適時打で勝負を決めた。
「展開によっては大谷(の継投)も考えたが、6回ぐらいから西村でいこうと決めた。9回もいかせたのは、勝つ確率が高いと思ったから。大谷は打ってくれると思っていた。甲子園に行くには、大谷のホームランが不可欠だと思っていた。選手にはとにかく、(野球を)楽しんでこいだけ言った」と相馬幸樹監督。「10点とってこい」とファーストストライクを徹底的に狙わせる積極策が光った。
夏の千葉大会決勝進出は2002年、拓大紅陵に敗れて以来で、16年ぶりに悔しさを晴らした。習志野との準決勝では延長10回、1年生の青木優吾内野手のサヨナラホームランと苦しい試合が選手を成長させた。
連続アーチをかけた主将の池田は「大谷のホームランで自分も必ず続こうと思った。いい結果が出て嬉しい。(センバツでは)1回も校歌を歌えなかった。全員で歌えるよう頑張ってきたい」と抱負を語った。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)