広島、満弾2本で大勝も緒方監督は再三の好守を評価 「流れを止めてくれる」
後半戦は4カード全てで初戦を勝利、マツダでは負けなし
■広島 10-1 DeNA(27日・マツダスタジアム)
広島は27日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に10-1で勝利した。後半戦は4カード全てで初戦を勝利したチームは、貯金を今季最多の「17」とした。満塁本塁打2本が飛び出す圧勝劇となったが、緒方監督は「それも大きいけど、今日は守りかな」と再三、好プレーが出た守備を評価した。
初回に1点を先制した後、3回にはバティスタの満塁弾でDeNAを突き放し、1点を返された7回には田中がダメ押しとなるグランドスラムを放った。「2本の満塁ホームランだからね。大きいよ」と、緒方監督は驚いた様子だったが、すぐに守備に話を移し、「相手にいきそうな流れを止めてくれるようなプレーが多かった」と、菊池や鈴木など、随所でファインプレーが続出したディフェンス面を勝因に挙げた。
昨季0勝3敗と苦しめられたウィーランドを攻略した打撃では、先制打を放つなど、4安打した安部の復調を喜んだ。「2軍から上がってきて、使ってあげたかったが、西川の調子が良かったので、なかなかチャンスがなかった」という安部が、5番でのスタメンで躍動した。「追い込まれても粘り強い打撃を見せたし、これからも頑張ってもらわないと」と、打率1割台と苦しむ三塁手の巻き返しに期待した。
6人のリレーとなった投手陣では「(前回の)巨人戦では粘りきれなかったけど、今日は5回まででもよく粘った」と先発の野村を評価し、1死満塁からの登板で1失点に切り抜けたフランスアを「よく投げ切ってくれた」と称えた。
大雨による災害以後、チームはマツダスタジアムで負けなしの4連勝となっている。緒方監督は「広島に帰ってきたら、しっかりと戦う姿勢を見てもらわなければならないし、選手もそういう気持ちで戦っているはず」と、いまだ復興途中の地元を気遣っていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)