名捕手モリーナが「まだ見せてない能力を示した」!? 試合中の“曲芸”が話題に
公式ツイッターで動画も紹介、「ザ・マジシャン」バエスとの“共演“で…
カージナルスの名捕手ヤディアー・モリーナが28日(日本時間29日)の本拠地カブス戦で“曲芸”を披露し、話題となっている。MLB公式サイトは記事を掲載し、「モリーナはまだ見せていない能力がまだ多くあることを示した」と言及。同サイトがスペイン語版ツイッターで動画も紹介した“プレー”とは…。
元巨人マイコラスが6回2失点の好投で11勝目を挙げた一戦。“相棒”モリーナが意外な動きを見せたのは、6-2とカージナルス4点リードで迎えた6回1死走者なしの場面だ。
マイコラスが投じたカーブはベースの手前でワンバウンド。モリーナはこれをしっかりと前に落としたが、ボールは打者のバエスの足元へと転がる。すると、同じプエルトリコ出身でWBCでは2大会連続準優勝に貢献した2人が“阿吽の呼吸”を見せた。バエスがボールを拾って下から投げると、モリーナはこれを右手の甲に乗せ、肘のあたりまで腕の上を転がす。そして、球審へと手渡した。
何気ないシーンだったが、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「日曜日、カージナルスが6-2でカブスに勝利した試合で、ヤディアー・モリーナはまだ見せていない能力がまだ多くあることを示した」と紹介。守備で美技を連発し、走塁では相手のタッチをかいくぐる動きを得意とするバエスが「ザ・マジシャン」と呼ばれていることから、トリッキーな動きを見せたモリーナとの“共演“に注目している。
また、「Cut4」は名捕手のもう1つの偉業も紹介。「モリーナにとって、殊更重要な記録がある。彼はカージナルス史上4番目に多い試合出場記録を持つイーノス・スローターを越した。他の3人はオジー・スミス、スタン・ミュージアル、ルー・ブロックである。彼らは全員、殿堂入り選手だ」。モリーナはこれが通算1821試合目の出場だった。
マイク・シルト暫定監督は「彼は殿堂入りだ。議論の余地はない。世界で最も優れたエリートが集まるステージで彼が特別なことをした。彼はあらゆる点で抜きんでている。私にとっては、間違いないんだ」と話したという。強肩、高い捕球技術、巧みなリード、勝負強い打撃、そして試合を支配する圧倒的な存在感でカージナルスを牽引してきたモリーナ。魅せるプレーでもメジャーを沸かせてきた名捕手の名前が球史に残ることは間違いない。