大谷は「MLBの風景を一変させた」―「ミスターエンゼル」が新人王に推すワケ
「彼の場合はホームランは自然に生まれる。最高のスイングだよ」
「彼のパワーはクレイジーだよ。そして、あんなに美しいフルスイングを見ることは珍しいんだ。力任せに力み切ってホームランを狙う打者は多いが、彼はまったく違う。いつも通りのスイングで自然にパワーは生まれるんだ。彼の場合はホームランは自然に生まれる。彼はそういうタイプの打者だ。最高のスイングだよ。エンゼルスは今、彼の打撃を求めている。救いの部分は今マウンドに立てなくても、彼は打撃でチームに十二分に貢献できるということなんだ」
メジャー通算1674安打、299本塁打で2002年にはエンゼルスのワールドシリーズ初制覇にも貢献した猛者のサーモン氏をもってしても、大谷の規格外のパワーとスイングの美しさはメジャーでも別格と称賛している。
ア・リーグではヤンキースのグレイバー・トーレス内野手が打率.286、15本塁打、44打点、同じくヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手が打率.293、12本塁打、43打点とブレークしており、大谷の賞レースのライバルと目されている。
だが、ピンストライプの名門で躍進する中南米コンビとは別次元で大谷は評価すべきだと、サーモン氏は語る。
「オオタニこそがメジャーの風景を一変させた男なんだ。メジャーの歴史で誰が二刀流を実現させたというんだ。彼は当然、新人王の議論の対象になってしかるべし。可能性は十分にあると思う」
ベーブ・ルース以来、100年ぶりの偉業に挑む男はメジャーに熱狂をもたらした。数字では測りきれないメジャーへの貢献度の高さをサーモン氏は指摘。「革新家」という一面を正当に評価すべしと持論を展開していた。
(Full-Count編集部)