ダルビッシュ代理人が“苦言”で波紋のAロッドに反論「品に欠ける行為だ」
大型契約1年目もDL続きのダルビッシュにAロッドが辛辣発言
29日(日本時間30日)に行われたカブス対カージナルス戦の試合中継で飛び出した、Aロッドことアレックス・ロドリゲス氏の発言に、ダルビッシュ有投手の代理人ジョエル・ウルフ氏が反論した。Aロッドは、5月26日に右上腕三頭筋腱炎で故障者リスト(DL)入りした後、復帰が遅れている日本人右腕に“苦言”。これを受けてウルフ氏は「品に欠ける行為だ」と痛烈に批判した。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が伝えている。
今季からカブスと6年1億2600万ドル(約140億2300万円)の大型契約を結んだダルビッシュだが、5月上旬にインフルエンザでDL入り。戦列復帰後まもなく、今度は右上腕三頭筋を痛めて今季2度目のDL入りとなった。その後、リハビリの過程で右肘に痛みを覚えるなど復帰が遅れており、現在もチームに同行しながらリハビリに励んでいる。ここまで8試合で1勝3敗、防御率4.95と思い通りの数字が残せていない右腕について、試合中継で解説を務めたAロッドは「取り巻く状況は非常に悪くなっている。球団は公には認めないが、状況があまりに悪くなったので、チームは基本的に彼自身にリハビリを丸投げしている」と発言。放任主義とも捉えられる扱いだとし、Aロッドは「クラブハウスでの信頼をあっという間に失いかねない」と話した。
同サイトでは、ダルビッシュの代理人を務めるウルフ氏に電話取材を敢行。ウルフ氏は「信頼性の高いジャーナリストから出た話なら心配するが、Aロッドの発言なのであまり気にしていない」と一笑に付したという。だが、現役時代は“お騒がせ”で鳴らしたAロッドが、DLから復帰を目指す選手に苦言を呈したことについて「品に欠ける行為だ」と断罪したという。
ウルフ氏はダルビッシュの心境を“代弁”。「DL入りはどの選手にとっても酷。大型契約を結んだ新チームで1年目を迎えている選手にとっては特にそうだ。ダルビッシュにとってどれだけ酷なことか想像してほしい」と話し、「ダルビッシュは回復を続け、カブスのためにマウンドに立つことを願っている。それこそが彼の望むことだ」と続けたという。
Aロッドの発言を一蹴するためにも、ダルビッシュは1日も早く戦列に復帰し、カブスの世界一奪還に全力を尽くしたい。
(Full-Count編集部)