14戦連続負けなしの田中将大 ブーン監督好投続きに「先発2番手になれる」

快投で9勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
快投で9勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

完封した7月24日のレイズ戦に続く無失点投球

 ヤンキースの田中将大投手は7月31日(日本時間8月1日)、本拠地でのオリオールズ戦に先発し、6回3安打無失点の好投で今季9勝目をマークした。キャリア3度目の完封を飾った7月24日の敵地レイズ戦に続く連勝で、5年連続2桁勝利の王手をかけた。

 今季17試合目の先発となった田中は、初回1死から2者連続四死球を与えるものの、ピンチを脱すると、そのままオリオールズ打線に得点を与えず。3回無死二塁から3者連続空振り三振、6回1死から一、二塁とされるも、ここも2者連続三振を奪ってピンチを脱出。105球に達した6回で降板となったが、3安打8三振無失点の好投だった。

 7月24日のレイズ戦での完封勝利に続く無失点投球で、これで連続無失点は17回1/3となった田中。これで9勝2敗となり、4月17日の本拠地マーリンズ戦で黒星を喫して以降、14試合連続無敗を継続。試合後、試合を中継したテレビ局「イエスネットワーク」のインタビューに応えたヤンキースのアーロン・ブーン監督は「今日のような投球で6回まで投げられたこと、彼が良い投球を続けていることは、この先我々にとって大きい」と目を細めた。

 後半戦に入って、2試合連続で無失点投球とした田中。指揮官はこの2試合の好投の要因を「制球力だ。彼のスプリットは素晴らしい。彼はスプリットをうまく制球できている。膝元に集めたり、普段よりスピードを上げるときもある。相手打線が(田中は)変化球を投げてくると予想してきたことを感じ取ったようで、試合の終盤で調子が良くなってきた直球を使うようになっていた。つまり彼は終盤で良い順応を見せて直球をよりたくさん混ぜるようになった。彼は素晴らしい球を投げている」と挙げた。

 ア・リーグ東地区でレッドソックスを5ゲーム差で追いかけるヤンキース。田中がセベリーノに次ぐ先発2番手となれるか問われたブーン監督は「そう思うよ。彼は昨季もこの時期に調子を上げ始めた。オールスターが明けて、終盤の大事な時期に好投していた。彼のポストシーズンでの素晴らしさを誰もが目にしていた。彼は今、昨シーズンと同様の足跡を辿っている最中だと願っているよ。彼は我々にとって重要な存在だし、彼ならその素晴らしい2番手の投手になれると確かに感じている」と、終盤戦の田中に大きな期待を寄せていた。

(Full-Count編集部)

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