高校野球を熱くさせる大阪桐蔭、履正社 慶大でも続く前主将の物語

昨年、大阪桐蔭で主将を務めていた福井章吾【写真:荒川祐史】
昨年、大阪桐蔭で主将を務めていた福井章吾【写真:荒川祐史】

全国の強打者がライバル、焦らずにでも早くレギュラーに

――大学に入って驚いたことは?

 若「自分は……驚いたという程ではないんですけれど、慶応は球場まで電車移動なんです。バスなのかと思っていました(笑)」

 福「野球部の部員が多いことですね。高校では60人くらいでしたけれど、大学は4学年で100人を超えているので、最初は顔と名前を覚えることに必死でした。でもポジションが違うとなかなか話す機会が少ないですね」

――慶大には関西出身の選手は多い?

 福「慶応では30人ぐらい入寮しているのですが、7、8人は関西の方がいらっしゃいますね。キャプテンは関学出身で、3、4年生で生駒ボーイズ出身の方もおられるんです。塾高(慶応高)出身でも地元が関西の人もいらっしゃるので、関西弁は寮では結構飛び交っていますよ」

――同学年には慶応高校時代から名を馳せていた強打者・正木智也選手がいます。1年生を見てもすでに試合に出ているライバルが多い中で、練習をしていて感じることはありますか?

 福「正木は長打力があるし、橋本(典之=出雲)や渡部(遼人=桐光学園)は足があります。そういう一芸があるとアピールができるのですが、自分にはそこまでの武器がありません。開幕戦で試合に出させてもらいましたけれど、今はベンチ外。自分の持ち味をもっと磨いていかないといけないと。今の自分なら、(チームに)要るか要らないかといわれると要らないと思います。高校の時も入学時はスタートが良くなかったんですけれど、焦らずにじっくりやって試合に出ることができたので、今は焦らないでやっていくことだけを考えています。

 若「自分はフレッシュリーグ(新人戦)でホームランは打てていますけれど、まだまだ打率が低いんです。リーグ戦が始まる前はちょくちょくAチームに入ることはあっても、リーグ戦ではベンチには入れていません。それでもBチームやフレッシュリーグでチャンスをたくさんいただいているのに結果を残せていないので…。監督さんからは焦らないでいいと言われましたけれど、1年生でも出ている同級生はたくさんいるので、焦りがないとは言えないですね。自分も高校の時はケガがあってスタートは良くなかったんですけれど、今は自分の持ち味であるバッティングを磨くために毎日バットを振るだけです」

――1年生だし、先は長いから無理をしなくていい、という周囲の思いもあるんでしょうね。

 若「それでも“3年生くらいから試合に出られたらいいや”っていう感覚が、大きな落とし穴になると思うんです。学年が上がれば良い1年生がどんどん入ってくるので、今は少しでも早くレギュラーになりたいという気持ちで練習しています」

「福井は発言できるキャプテン」「若林は言葉の価値が高い」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY