“女イチロー”山田が開幕戦先頭打者初球弾 自分らしさは「結果を出すこと」
日本は快勝、キャプテンが勢いを与える先制アーチ「思い切って振っていった」
ソフトボールの第16回WBSC女子世界選手権が2日に開幕し、成田市のナスパ・スタジアムでイタリア(世界ランキング9位)と対戦した予選リーグB組の日本(世界ランキング2位)は9-0でイタリアにコールド勝ちした。
20年振りの地元開催で、日本が4度目の世界一へ順調なスタートを切った。4回まで上野由岐子がパーフェクト投球。さらに、主将の山田恵里は先頭打者初球アーチでチームに流れを呼びこんだ。初回、上野が簡単に3者凡退に抑えると、先頭の山田は「初球から打ちにいくと決めていた。狙っていいたボールが来たので、思い切って振っていった」と左翼へ先制アーチをかけた。
開会式では16チームを代表して選手宣誓。大役を果たしたが、バットでもチームに勢いをつけた。ソフトボール界のイチローと称される卓越した打撃技術をいきなり見せつけた形。代表外野手で唯一の北京五輪金メダリストは「ずっとキャプテンをやって、自分らしいプレーは何なのか考えて、やはり結果を出すこと。そのこだわりを常に頭に置きながらやってきた」と話した。
2打席目、3打席目と走者を進められず、6回の4打席目は一塁へのセーフティーバントを成功させた山田。山崎の3ランに繋げるなど、初戦からキャプテンは見事に結果を出してみせた。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)