広島独走 巨人と10.5ゲーム差 苦手ガルシア攻略に緒方監督「四球を絡めながら」
平和な世界と核兵器廃絶を願う「ピースナイター」で快勝
■広島 6-2 中日(7日・マツダスタジアム)
広島が2位巨人との差を今季最大の10.5ゲーム差に広げた。7日、本拠地マツダスタジアムで行われた中日戦に6-2で勝利。打線が初回にクリーンアップの3人が打点を記録するなど、効果的に得点を重ねると、先発のジョンソンが7回2失点の好投で9勝目をマーク。恒例となった平和な世界と核兵器廃絶をアピールする「ピースナイター」に快勝し、緒方監督は「今日はナイスゲームでした」と満足そうだった。
「ブルペンでは状態がどうかと聞いていたが、しっかり投げてくれた」と、まずは、先発のジョンソンを評価した緒方監督。その後は、序盤から得点を重ねた打線の話に終始した。今季0勝3敗と相性の悪かったガルシアに対して、初回から田中の内野安打と菊池の四球でチャンスを作り、クリーンアップの3連打で3点を先制。指揮官は「先制点を取れたことで主導権をとっていけた」ことを勝因に挙げた。
右手骨折で登録抹消となった安部に代わって三塁には上本を起用し、5、6番にバティスタ、メヒアのドミニカンコンビを並べた。「打線に関しては先週から色々とプランを考えてやってきて、今日はそれが機能した」と、指揮官は新オーダーが機能したことに安堵。苦手のガルシアに関しては「ボール球が多い投手ではあるが、ヒットが何本も続く投手ではない。フォアボールも絡めながら積極的にいけるかどうかだったが、今日は一巡目から機能した」と語った。
スタメン出場して好守を見せた上本に関しては「いい守備だった。いいアピールをしたね」と笑顔だった緒方監督。この日の勝利で、セ・リーグで唯一、負け越していた中日との対戦成績も8勝8敗の五分に。巨人が敗れたため、2位との差は10.5ゲームに。故障者が出ても代役が活躍する選手層の厚さで、マジック点灯は目前となった。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)