大谷、約50Mの距離でキャッチボール 投手復帰へ指揮官「時間をかけていく」
試合前に約90球を投げる、12日に初ブルペンも「フルゴリラ」は「次の段階」
エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)の本拠地タイガース戦で6試合ぶりにスタメンから外れ、7試合ぶりに出番なしに終わった。エンゼルスは6-0で快勝して5連勝。大谷は投手復帰へ向けて、試合前にはキャッチボールなどを行った。
ナイター明けのデーゲームとなったこの日、大谷は試合開始約2時間前の午前11時から17分間にわたりキャッチボールを行い、その後、ブルペンでタオルを手にしてシャドーピッチング。キャッチボールは約90球で、最長でおよそ50メートルの距離から投げた。また、シャドーピッチングは初めて行った6日(同7日)と同じく11度、腕を振った。
11日(日本時間12日)には、右肘靭帯損傷後初めてとなるブルペンでの投球練習を行う予定。マイク・ソーシア監督はこの日、「ブルペンについては、メディカルスタッフが考えるワークロードを考慮して見ていく。次の段階としてはフルゴリラでのブルペンを考えているが、彼の状況を確かめつつやっていきたい」と言及。最初は「フルゴリラ」と呼ばれる全力投球にはならないことをあらためて説明した。
そのうえで「色々な過程を踏み、時間をかけ、考慮しながら決めていきたい」と慎重に投手復帰を目指す考えを明かしている。
打者としては、圧倒的なパワーに加えてスピードを生かした走塁面でもチームに大きく貢献している大谷。多くの武器を兼ね備える二刀流の投手としての復帰はいつになるだろうか。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)