西武・中村が6戦連続アーチに挑戦 パ・リーグ記録に並び、超えられるか?
リーグ屈指の中軸誇る西武で7番を打つ中村
NPB記録とセ・リーグ記録は、王貞治とバースの7試合連続。バースはこの期間中に13試合連続打点のNPB記録も作っている。
パ・リーグ記録は大杉勝男を含む8人が記録している6試合連続本塁打で、中村剛也はあと1試合でパ・リーグ記録に並ぶ。
しかし、この記録は非常に難易度が高い。NPBでは断トツの868本塁打を打った王貞治でも、1972年に7試合連続本塁打を記録するまでは、5試合以上の連続本塁打は1970年に1度記録しただけ。本塁打者が絶好調になれば、相手投手は勝負を避けるようになるため好球が少なくなるのだ。
2016年5月には当時日本ハムの大谷翔平も5試合連続本塁打を記録しているが、6試合目は3打数1安打1四球に終わった。
今季の西武は3番・浅村栄斗(22本塁打、打率.311)、4番・山川穂高(29本塁打、打率.279)、5番・森友哉(13本塁打、打率.297)とリーグ屈指の強力な中軸を誇る。中村剛也は現時点では7番打者であり、規定打席にも達していない。各球団のマークはそれほど強くはないと言えそうだ。分厚い中軸との対戦を乗り越えた相手投手に、下位に座ったおかわり君が強烈な一発をお見舞いするというパターンができているのだ。
西武は8月10日から敵地に乗り込み、後半戦好調な楽天との3連戦に臨む。中村はパ・リーグ記録、NPB記録にどこまで迫ることができるだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)