左腕アボットが圧巻の18K奪三振ショー 決勝Tで豪州を下して8戦全勝キープ

7回18奪三振と快投したアメリカ代表のモニカ・アボット(右)【写真:細野能功】
7回18奪三振と快投したアメリカ代表のモニカ・アボット(右)【写真:細野能功】

11日は日本との全勝対決を期待「日本とアメリカは最大のライバル」

 第16回世界女子ソフトボール選手権は10日、ZOZOマリンスタジアムで決勝トーナメント1回戦が行われ、アメリカがオーストラリアを3-1で破り、初戦から8戦全勝で決勝リーグ2回戦にコマを進めた。

 女子ソフトボール界の奪三振マシーン、モニカ・アボットが18三振を奪う投球で、予選B組2位のオーストラリアを圧倒した。アメリカは1-1と同点の5回に、相手の守備の乱れから2点を加えて勝ち越し。アボットは7回を2安打1失点で115球と完投し、今大会4勝目を挙げた。

 2009年から日本女子ソフトボールリーグのトヨタ自動車に所属。米国代表だが日本にもファンが多い。MAX116キロの速球で、初回から3回まで実に9者連続三振。しかし、1点リードの4回、先頭ステイシー・ポーターに外角を右方向に狙い打たれ、同点アーチを浴びた。だが、この一発の後は内外角に球を散らし、89キロのチェンジアップも駆使しながら、オーストラリア打線を翻弄した。

 18奪三振と圧倒した左腕は「大事な試合で、いかに明日(11日の2回戦)につなげるかだった。ホームランは打たれたが、その後、攻守両面でチームメートが支えてくれた」とチーム一丸となっての勝利を強調。11日の2回戦は日本とプエルトリコの勝者と対戦するが、日本の勝利を予想している。「日本とアメリカは最大のライバル。上野と投げ合えれば、自分のモチベーションを上げることにもなる」と、日本のエース・上野との対決を心待ちしていた。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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