広島・野村が7回途中3失点の好投 緒方監督「久しぶりにあんな投球を見たね」
女房役の石原にも称賛「本当にいいリードをしていたよ」
■広島 9-3 巨人(10日・マツダスタジアム)
広島は10日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に9-3で勝利した。6連勝で貯金を22としたチームは、昨年8月から続くマツダスタジアムでの巨人戦の連勝を13に伸ばした。
「一番は(野村)祐輔だね」と緒方監督が開口一番、名前を挙げたように、先発の野村が7回途中3失点で6勝目を挙げた。7回に2死から代打・亀井のタイムリー二塁打で2点を失ったところで降板したが、6回までは無四球で失点は本塁打による1点のみに抑えた。「本当に素晴らしいピッチング。久しぶりにあんな投球を見たね」と野村を絶賛した指揮官は、「それにプラスして石原のリード。本当にいいリードをしていたよ」とベテランの女房役の名前も挙げた。
17安打9得点と爆発した打線に関しては「(鈴木)誠也の一発から始まって、2本目も素晴らしかったし、(田中)広輔の一発もあった。一発だけでなく、つながりもよかった」と誇らしげに話した。初対戦となる巨人先発のメルセデスは、試合前まで防御率0.62と苦戦も予想されたが、緒方監督が「初めての相手には球筋を見たがるものだけど、みんな積極的にいってくれた」という打撃で、6回までに5点を奪って試合の主導権を握った。
8回には3番手のジャクソンが無死満塁のピンチを作って降板したが、代わった今村が阿部、陽を連続三振の後、山本も打ち取って得点を許さなかった。「(今村)猛はいいピッチングだったね。球威も戻ってきている」と、1軍復帰したばかりのセットアッパーの快投に満足そうだった緒方監督。対象チームの阪神が勝ったため、マジック点灯はまたもお預けとなったが、2位・巨人との差を12.5ゲームまで広げたチームに、追い上げられる存在は見当たらない。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)