二塁の名手カノ、出場停止処分明けは内野“何でも屋”で起用へ 指揮官が明言
球団公式サイトが伝える、薬物規定違反で80試合出場停止処分も15日に戦列復帰
メジャー機構の薬物規定違反により、80試合の出場停止処分を科されたマリナーズのロビンソン・カノ内野手。長い禊ぎを終え、14日(日本時間15日)敵地アスレチックス戦から戦列復帰する予定だ。二塁手として球宴8度、ゴールドグラブ賞2度を誇る名手だが、処分明けは複数の内野ポジションを守るユーティリティ選手になるという。スコット・サービス監督の話として、球団公式サイトが伝えている。
カノはマリナーズで不動の正二塁手として活躍。昨オフにマーリンズから同じくゴールドグラブ賞受賞歴を持つディー・ゴードンをトレードで獲得した際も、カノを二塁に置いたままゴードンをセンターに配置転換したほどだった。だが、5月15日に薬物規定違反が判明すると、ゴードンを二塁へ戻し、チームは上昇気流に乗り始めた。
マリナーズは現在ア・リーグ西地区3位につけ、2001年以来17年ぶりのプレーオフ進出を射程内に入れている。だが、カノは80試合の出場停止処分に加え、プレーオフには出場できないという罰則が科されている。そこでサービス監督は、カノが戦列に復帰しても、ゴードンを二塁から動かさないことを明言していた、
14日(同15日)の戦列復帰に先駆け、カノは傘下マイナーで5試合に出場し、打率.389、2本塁打、6打点の成績を残した。同時に、二塁の他にも一塁、三塁の守備に就いたという。
記事によれば、サービス監督はカノを究極のユーティリティとして活用する方針で、二塁ゴードン、一塁ヒーリー、三塁シーガー、DHクルーズらが出場過多にならないよう休みを与えるために起用していくという。指揮官は「ロビー(カノ)の復帰で解消できる課題がいくつもある」と話し、あらゆる局面で起用をためらわないということだ。
プレーオフには出場できないが、内野の何でも屋としてカノがチームに貢献していく。
(Full-Count編集部)