打撃向上でレギュラー奪取へ DeNA3年目の守備職人が歩む1軍定着の道
新人研修会で聞いた山本昌氏の言葉「プロでやっていくために…」
地道に積み重ねることが、柴田の基礎を作った。大学2年の夏、練習中に体力が持たず、まったく動けなくなってしまった。2年春から試合には抜擢出場していたが、練習を外された。「とにかく練習不足だった」と当時の様子を悔しそうに振り返った柴田は「そこからめちゃくちゃ練習をしました」と、人一倍の努力を重ねた。その結果、大学3年時には侍ジャパン大学代表にも選ばれ、プロ入りを意識することにもつながった。
プロ入り後も努力を怠ることはない。「やっていくしかない。こんな世界でやれるなんて、本当に限られた人だけだと思う。普通以上のことをやらないと残っていけない」と強い決意を見せるのは、新人研修会で聞いた山本昌氏の「プロでやっていくために努力するのは当たり前」という言葉が印象に残っているからだ。聞いた当時以上に、3年目になった今、普通のことをしていては活躍できないと実感している。
目指すは、もちろんレギュラー奪取だ。
「他人の結果を僕は左右できない。僕が自分自身のやるべきことをやって、結果を残すことが一番かなって。ライバルですけど、共に勝ちに向かっていく仲間。自分自身が成長していくしかない。それが一番の近道だと思います」
両親から教えられた「謙虚な気持ち」「感謝の気持ち」を忘れずに、今日もグラウンドでアピールを続ける。