大谷翔平、絶好スタートでスクイズ生還 解説は感嘆「タイミングが完璧です」
延長10回に代打出場、四球で出塁後にサードへ進塁
エンゼルス大谷翔平投手がまたもや快足ぶりを見せつけた。13日(日本時間14日)の敵地パドレス戦で、スクイズに合わせて三塁から絶好スタート。余裕のホームインでチームの勝利に貢献した。
3戦ぶりにスタメンを外れた大谷は、ベンチから出場機会をうかがった。両先発が好投し、なかなか出番が回ってこなかったが、2-2の同点で迎えた延長10回に代打で打席へ向かった。2ボール1ストライクから4球目ボールで一塁走者ヤングが二盗。1死二塁と好機を広げた後の5球目、外角低め速球をきっちり見極めて四球で出塁した。
カルフーンの右中間二塁打で1点勝ち越しに成功。なおも、三塁へ進んだ大谷は、続くフレッチャーがセーフティバントの体勢に入るやいなや、本塁に向かって激走した。打球は一二塁間に転がる絶妙なスクイズに。大谷は悠々とホームインし、4点目のホームを踏んだ。
見事スクイズが決まった瞬間、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務める球団OBのマイク・グビザ氏は感嘆の声を上げるしかなかった。
「ショウヘイ・オオタニは、このプレーでスタートのタイミングが完璧でした。フレッチャーも完璧なバントでしたね。素晴らしい仕事です。走者としては、スタートを待たなければならない。セットポジションからの投球は特にです。ですが、彼は投手が投げる準備をした瞬間に飛び出しました。エリック・ヒンスキー(打撃コーチも、彼のタイミングに感激していることでしょう」
グビザ氏の言葉どおり、スクイズが決まった瞬間、ヒンスキー打撃コーチはダグアウトで両腕を突き上げて成功を喜んでいた。
スクイズの後にはアップトンが勝利を決定づける2ランを放ち、勝率を5割に戻したエンゼルス。大谷はわずか1打席ながら、存在感を十分に印象づけることになった。
(Full-Count編集部)