ギア上げた金足農・吉田、9回の直球平均球速145.3キロ…データで見る甲子園
吉田は1打席あたり4.28球を要し計154球に
◇金足農 6-3 大垣日大
◯攻撃指標
【金足農】
打率.310 OPS .998 wOBA .435 P/PA 3.65
O-swing% 12.9%(前試合 20.8%)
Z-swing% 67.9%(前試合 64.9%)
Z-contact% 87.7%(前試合 88.0%)
【大垣日大】
打率.182 OPS .462 wOBA .216 P/PA 4.28
O-swing% 13.0%(前試合 26.7%)
Z-swing% 51.8%(前試合 63.6%)
Z-contact% 79.5%(前試合 90.5%)
◯金足農・吉田輝星投手の各指標
打者36 投球数154 WHIP 1.00
ストレート平均球速142.3キロ 最高149キロ
▼配給割合
高め 36.4%
中 15.6%
低め 48.1%
2試合通算 WHIP 1.11 GO/AO 2.11
終わってみれば3失点13奪三振の完投勝利となった金足農・吉田投手ですが、投じた球数は154。大垣日大のP/PAは4.28にまで上昇しました。3ボール2ストライクのフルカウントになったのが9回と、大垣日大は吉田投手の球を見極めてじっくり攻め、序盤3回で3点を奪いました。
しかし、4回以降は吉田投手のストレートがギアチェンジしたかのごとく球速や球威が増し、大垣日大の放ったヒットはわずかに1安打のみとなってしまいました。なお9回裏に吉田投手が投じた13球のうち11球がストレートで、その平均球速は145.3キロと最後まで威力は衰えませんでした。
なお、吉田投手のストレートによる空振り率は7.7%でしたが、見逃し率は28.8%。13の三振のうち9つがストレート見逃しによるものです。試合後半は大垣日大打線が吉田のストレートに手が出ない状況だったことがわかります。