下関国際の徹底した初球見送り、39球中37球振らず…データで見る甲子園

セイバー目線で甲子園を分析
セイバー目線で甲子園を分析

創志学園・西はWHIPが0.44から1.33に急上昇

 2回戦最後の4試合が行われた大会11日目。初戦との比較を行いながら、データで各試合を分析してみましょう。

◇下関国際 5-4 創志学園

○攻撃指標
OPS 出塁率+長打率
wOBA 1打席あたりにどれだけチームの得点に貢献したかを表す指標
P/PA 1打席あたりの被投球数
O-swing% ボールゾーンのスイング率
Z-swing% ストライクゾーンのスイング率
Z-contact% ストライクゾーンのコンタクト率

【下関国際】
打率.111 OPS .472 wOBA 0.283 P/PA 4.71
O-swing% 13.0%(前試合 25.4%)
Z-swing% 46.0%(前試合 53.1%)
Z-contact% 92.5%(前試合 86.0%)

【創志学園】
打率.273 OPS .654 wOBA .300 P/PA 3.15
O-swing% 16.7%(前試合 18.5%)
Z-swing% 72.2%(前試合 67.9%)
Z-contact% 88.5%(前試合 87.7%)

球種割合と球種別のZone%、空振り率、見逃し率
球種割合と球種別のZone%、空振り率、見逃し率

○下関学園・鶴田克樹投手の各指標
P/IP 1イニングあたりの投球数
WHIP 1イニングあたりで安打、四球でどれだけ走者を出したかの指標
GO/AO ゴロアウトの総数をフライアウトの総数で割って算出

打者40 投球数126 WHIP 1.44
ストレート平均球速139.1キロ 最高145キロ
▼配給割合
高め 33.3%
中 23.0%
低め 43.7%

2試合通算 WHIP 1.15 GO/AO 1.73

○創志学園・西純矢投手の各指標
打者38 投球数179 WHIP 1.33(前試合0.44)
ストレート平均球速140.5キロ 最高148キロ
▼配給割合
高め 52.4%
中 11.0%
低め 36.6%

2試合通算 WHIP 0.89 GO/AO 1.09

 3安打の下関国際が9安打の創志学園を5-4で破るという試合でしたが、出塁率で比較すると、下関国際が.324、創志学園.351と、そこまで差があるわけではないようです。

 前回の登板で16奪三振、WHIP0.44というピッチングを披露した創志学園・西投手に対して、下関学園の打者はある作戦に出ました。それは「初球を振らない」こと。

 39球放られた初球をスイングしたのは、第2、第4打席の鶴田選手のみ。あとは全て見逃しているのです。しかも、この日の西投手はコントロールに苦しんでいました。初戦の創成館戦ではF-strike%(初球ストライク率)は64.3%でしたが、下関国際戦ではなんと28.2%。ボール先行のカウントで次第に球数も増え、下関国際のP/PAは4.71にも上ります。

 2回から6回まで毎回四死球を与え、苦しいピッチングが続きますが、なんとか後続を断って0点で切り抜ける西投手。7回、8回はギアチェンジしたのか、3奪三振を含む好投で6者凡退。このまま逃げ切るかと思われた9回、球数が130球を超えた影響でしょうか。全くストライクが入らず2者連続四死球を与えた後、続く打者には甘く入ったストレートを痛打されて無死満塁。その後ワイルドピッチ、タイムリーヒット、犠牲フライと続き、3失点でとうとう逆転を許してしまいます。ここでも打者は一切初球に手を出さず、じっくり球を見極めている様子がうかがえます。

 下関国際の鶴田投手は2回、8回に集中打を浴びて4失点しましたが、27.3%の空振り率を誇るスライダーで三振とゴロの山を築き、最終回に1安打されたものの0点に抑え、下関学園を初めての3回戦進出に導きました。

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