日大三が接戦を制しベスト8最後のイスを勝ち取る 初先発・広沢が148キロ

日大三がベスト8進出
日大三がベスト8進出

龍谷大平安は3失策に泣く

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第13日第4試合は、1点を争う接戦を制した日大三(西東京)が4-3で龍谷大平安(京都)を下し、全国制覇を果たした2011年以来7年ぶりに準々決勝最後のイスに滑り込んだ。第14日(18日)の第3試合で、下関国際(山口)と対戦する。

 しびれるような接戦になっても、日大三の勝負強さに揺るぎはなかった。8回2死満塁、打席は3回に先制本塁打を放った1番・金子。龍谷大平安のエース・小寺の渾身の直球をファウル、ファウルで粘り、最後は背中に当たる押し出しの死球。適時打が出なくても、泥臭く1点をもぎ取った。

 この大事な一戦に、西東京大会準決勝以来となる189センチの長身右腕・広沢が甲子園初先発。MAX148キロの速球で押し、5回を2失点にまとめてリリーフ左腕・河村へ継投。2度追いつかれはしたものの、一度もリードは許さなかった。

 8回には、2死一、二塁から遊撃内野安打で一気に本塁へ突入を試みた走者を二塁からの好返球で刺した。競り合いで勝敗を左右する失策は一つもなし。打ち合いだけでない懐の深い戦いぶりで、また一歩頂点に向けて歩を進めた。

 龍谷大平安は、日大三の2投手から7四死球を選び、それを足掛かりに適時打でかえすパターンで接戦に持ち込んだが、守りで3失策。決勝点の押し出し死球も、その前の打者の一ゴロをはじいて満塁としたことが痛かった。打線も4安打と、日大三の継投を打ち崩すことはできなかった。

(Full-Count編集部)

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