西武山川、48本塁打&125打点ペースで2冠も射程内 目指す“先代4番”超え

4番に定着した今季はキャリアハイを更新中

 その後は一時期調子を落としたものの、大いに猛威を振るう強力な西武打線で、4番の名に恥じない豪快なバッティングを随所で披露。104試合を終えた時点で打率.285、35本塁打、91打点と主砲としての役割を十二分に果たす活躍を見せ、本塁打と打点はリーグトップと、2冠王が現実味を帯びてきた。

 後半戦のみの活躍で好成績を残して「フル出場できれば来季はタイトルも」と期待されながら、翌年は他球団の研究が進んだことで思うような成績を残すことができない選手も決して少なくはない。そんな中で山川がブレイクを果たした前年以上の成績を記録しているのは、その実力が確かなものであることの証左でもあるだろう。

 現時点で、すでにこれまでのキャリアハイを更新するほどの活躍を披露し、名実ともにリーグトップクラスの強打者へと成長した山川。現時点での成績を143試合に換算すると、シーズンで48本塁打、125打点となり、現在のペースを保てればかなりの好成績が残される見込みとなっている。

 ちなみに、山川はその体格と打撃力から、先輩の中村剛也になぞらえて「おかわり2世」の異名を執っているが、元祖「おかわり君」こと中村のキャリアハイは、本塁打が2009年と2011年に記録した48本で、打点が2015年の124打点。ともに現在のペースではほぼ互角の状態となっているが、決して超えることも不可能な数字ではないはずだ。

 中村から獅子の4番を受け継いだ山川は、このままの勢いで先達と同じように2冠王に輝き、名実ともに”独り立ち“を果たせるか。優勝争いに加えてタイトル争いも熾烈を極めてきそうな終盤戦においても、その規格外のバッティングからは目が離せないことだろう。

【動画】現在35本塁打で両リーグ独走! 西武・山川穂高が魅せる、"小細工不要"のフルスイング・ホームランまとめ!

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