侍U12がパキスタンを破り3位決定戦へ 仁志監督「気を引き締めていけよ、と」

仁志監督「相手をナメて試合をしてほしくない」

 16-1の4回コールドと快勝した日本。仁志敏久監督は選手の気を引き締めて臨んでいた。試合前の打撃練習では、レフト後方にあるスコアボードを直撃する打球を放つなど、パキスタンにはパワーのある打者もいた。また、日本は前日の韓国戦で3-4と1点差で敗れており、その脱力感も懸念していた。

「昨日の試合が終わって気が抜けるところもあるでしょうし、相手のパキスタンは他の国に比べて野球に対する知識や情報もない中で野球をやっているチーム。だけど、投げれば速いし、当たれば飛ぶ。先発投手もただ投げるだけだったら速い。なので、気を引き締めていけよ、とは言っていました」

 チャンスを生かせなかったり、ミスが出たりとストレスがかかった韓国戦のうっぷんを晴らすように力を出した日本。仁志監督は「子供なので、自分の力が通用すると思うと、すごく自信を持ってやるんですよね。相手の力が強いと思うと、緊張したり萎縮したりするんですけど、今日は、ピッチャーは思い切っていいボールを投げていたし、バッターも思い切っていいスイングをしていました」とうなずいた。

 19日は3位決定戦で再び、パキスタンと対戦する。今年のU-12代表で戦うラストゲームに向け、「子供たちには今日の試合の結果で、相手をナメて試合をしてほしくない。そういう変な考え方を覚えてほしくないので、ミーティングでちゃんと言おうと思います」と指揮官。最後まで力を出し、集大成を見せる。

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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