さあ準決勝! 大阪桐蔭は済美、吉田の金足農は日大三と対戦…第15日見どころ
金足農・吉田VS日大三打線、済美・山口VS大阪桐蔭打線
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は、19日の休養日を挟み、大会15日目となる20日は準決勝が行われる。2試合どちらのカードも、絶対的なエースを擁するチームと、強力打線で勝ち上がってきたチームの対戦という、興味深い組み合わせとなった。
レジェンド始球式は、清原和博氏との「KKコンビ」で1年夏~3年夏まで全て甲子園出場、1年生エースだった1983年第65回、最高学年の85年第67回で夏の選手権を制覇、プロ野球巨人・大リーグのパイレーツでも活躍した桑田真澄氏が第1試合に登場。東北高時代の84年第66回、85年第67回に出場、プロ野球横浜、大リーグ・マリナーズでクローザーとして活躍した「大魔神」佐々木主浩氏が第2試合に登場する。
桑田さんは34年前の1984年、第66回大会では準決勝で金足農と対戦。8回裏に逆転2ランを放っており、何かの縁か、今大会大きな注目を集めている金足農の試合で始球式を行う。
〇金足農(秋田)‐日大三(西東京)10時
100回目の夏の主役となった金足農・吉田。1日の休養で、4試合615球を投げた右腕はどこまでリフレッシュ出来ているか。記憶に新しい逆転サヨナラ2ランスクイズを決めたように、金足農はソツのない野球を展開してくるだろう。強打を誇る日大三打線といえど、吉田が本来の力を出せば、攻略はなかなか難しいところだろう。ただ、3回戦、準々決勝の下関国際(山口)戦と1点差で競り勝っており、接戦にも強さを見せている。
〇済美(愛媛)‐大阪桐蔭(北大阪)12時30分
済美の山口が、大阪桐蔭の”銀河系打線”に挑む。準々決勝で試合後半のリリーフ登板だったが、持ち味のコントロールは乱れず、報徳学園を4回2/3、3安打1失点に抑えた。プロ注目の小園も、山口と控えの池内がほぼ完ぺきに封じ込めた。根尾、藤原というドラフト上位候補の2人ともを完璧に抑えるのは至難の業。いかに失点を少なくするかが鍵を握りそうだ。大阪桐蔭は柿木、根尾といった投手陣の層も厚い。済美打線がいかに攻略していくかも見ものとなるだろう。
(Full-Count編集部)