捕手が一塁で先発、二塁手のファースト用グラブを借り…“悲劇的“な適時失策!?
ゴールドグラブ賞捕手を襲った“悲劇”「奇妙なアクシデント」
レッズのゴールドグラブ捕手、タッカー・バーンハートが19日(日本時間20日)の本拠地ジャイアンツ戦で一塁手としてまさかの失策を犯した。捕球の動きに全く問題なかったが、なぜかタイムリーエラーに。そのプレーの動画をMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」もツイッターで紹介し、話題となっている。
問題の“珍プレー”はレッズの8点リードで迎えた7回に起こった。2死二塁の場面でヘルナンデスの打球はショートに。これをペラザが難なく処理し、一塁へ投げた。本職は捕手ながら、この日は一塁で先発していたバーンハートへのやや低めの送球。それでも、難なく捕球できるかと思われたが、ボールはグラブをすり抜けた。
捕球ミスで二塁走者が生還。痛恨のタイムリーエラーとなったが、張本人のバーンハートは状況を理解できず。通り過ぎたボールを見た後に、思わずグラブを確認。そして、そこから慌ててボールを拾いに行った。スロー映像で見ると、ボールはグラブの“穴”を抜けて通過していた。戸惑うのも無理はない。
「Cut4」によると、捕手として昨季ナ・リーグのゴールドグラブに輝いたバーンハートが一塁を守るのはキャリアでわずか2度目だったという。主砲のボットが15日(同16日)のインディアンス戦を最後に故障者リスト(DL)したため、この日はバーンハートが本職以外でのスタメン出場となった。当然、自身のファースト用グラブは持っていない。そこで、バーンハートと同僚は、二塁手ディクソンのファースト用グラブを使用中。そんな状況で起きた“悲劇”だったという。
記事によると、バーンハートは試合後に「グラブを抜けたとは思わなかったんだ。下を見て、ボールがグラブに入ってないことに気付いて、(グラブの)網の部分がなくなっているのが見えたんだ。奇妙なアクシデントだったことは確かだね」と話したという。大差でリードしていたレッズは結局、11-4で勝利。敗戦につながらなかったことは不幸中の幸いだった。