史上初2度目春夏連覇の大阪桐蔭 決勝は8戦全勝、春夏8度Vは歴代2位
夏5回目の優勝はPL学園抜き、歴代3位タイに
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は21日、決勝を行い、大阪桐蔭(北大阪)が金足農(秋田)を13-2で破り、史上初となる2回目の春夏連覇を達成した。大阪桐蔭は4年ぶり5回目の夏の甲子園優勝。この大会から新調された3代目の「深紅の大優勝旗」を手にした。
大阪桐蔭は、金足農の剛腕・吉田を攻め、初回に3点を先制。4回には宮崎の3ラン本塁打、5回にはプロ注目の5番・根尾の2ラン本塁打などで6点を加え、大量12得点。ここまで秋田大会、甲子園と全10試合に完投してきた吉田を132球で降板に追い込んだ。7回にも1点を加えると、先発のエース柿木が金足農の反撃を2点に抑えて2試合連続の完投勝利を飾った。
夏の選手権優勝5回は、PL学園(大阪)を抜き、松山商(愛媛)と並ぶ歴代3位タイとなり、春夏通算では8回目の優勝となり、中京大中京(愛知)に次ぐ歴代2位に。大阪桐蔭は今大会の6勝を加えて、夏の甲子園通算37勝となり智弁和歌山(和歌山)を抜いて単独10位、また、春夏通算勝利数でも63勝で広島商(広島)を抜いて単独10位となった。また、同校の決勝での2桁得点は3回目。春3回、夏5回の決勝は8戦全勝となった。
試合終了後の挨拶の際、根尾、柿木ら大阪桐蔭ナインは涙を浮かべる金足農の吉田に駆け寄り、次々と握手し、抱き合って計881球の熱投を見せたライバルをねぎらった。金足農は序盤、無死で出た走者を犠打で送る自分たちのスタイルを貫いたが、走塁ミスなどもあり、中盤からは大阪桐蔭に力の差を見せつけられた。しかし、大差をつけられてからも、笑顔でプレー。最後まで全力を出し切っての準優勝だった。
(Full-Count編集部)