1杯でも多く“応援の元気の素”を…元気と笑顔が売りの元カンパイガールズ
ハンカチで顔の汗を拭き始めたのは…「この前、お客さんに…」
地元・千葉市の出身で、チアリーダーをしていた高校時代には、マリンスタジアムで踊ったこともある。ナイター時に点灯するカクテルライトが「すごくキレイで」強烈な印象に残っているという。今はそのライトの中で楽しくビールを売っている。地元出身ということもあり、「小学校や中学校の時の先生が野球を見に来ていて、たまに会って『うわぁ』って(笑)。懐かしくなって話し込んじゃうこともありますね」と笑う。
実は野球には全く無頓着だった。だが、今年は2年目の余裕も生まれ、ロッテはクライマックスシリーズ進出争いを繰り広げる。「今年はチームが勝つことが多くて『ロッテ何位かな?』って、自分で携帯にアプリを入れて調べるまでになりました。遠征に行っている時はテレビ中継見たり、結構チェックしてます」と、すっかりロッテ女子になった。スタンドでファンの熱気のど真ん中で働く売り子だからこそ感じることもあるという。
「スタジアム内で福浦(和也)選手の名前が呼ばれると、ファンの皆さんがすっごく盛り上がるんですよ。やっぱり福浦選手はすごいんだなって思いますね。あと、ホームラン数とか見ちゃうとアジャ(井上晴哉)選手はやっぱりすごいって思いますね。お客さんから大声援が飛びます」
酷暑の今年は夏は、売り子にとっても辛い。それでも「だいぶ暑いですよ、ハンカチで汗を拭いて、水を飲んで。でも、暑いのは仕方ないから、気合と根性でやっています」と笑い飛ばす。だが、最近こんなエピソードがあった。
「この前、すごくイケメンのお客さんに買っていただいたんです。でも、そのお客さんに『お姉ちゃん、すごく美人だけど、すっごい汗だね』って言われて……(笑)。もうすごくショックで。中には、汗をかきながら元気に売る子がいいっていう方もいらっしゃるので、あまり気にしていなかったんですけど、それからハンカチで顔の汗をしっかり拭くようになりました。あの一言は響きましたね(笑)」
今でもアイドル活動と売り子の二足のわらじを履くが、「これから先も売り子を続けていきたいです」と言うほどハマってしまった。「お客さんと仲良くなると続けたいなって思いますね。今日は誰が来てるかなって、球場に来るのが楽しみです」と、人と人とのつながりに魅了されている。
地元の意地で目指すはトップ。昨年は397杯を売り上げた半額デーも近い。「でも、楽しくできれば、みんな優勝ですよね」。元気と笑顔で1杯でも多くの“応援の元気の素”を届ける。
(Full-Count編集部)