大谷のステップバック打法に元世界一名将もビックリ「このジャンプスイング!」
バックホルツの内角ツーシームをステップバックしながら中前打
エンゼルス大谷翔平投手が22日(日本時間23日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に代打出場し、中前打を放った。バットを折りながらの一撃となったが、敵地解説は内角のボール球にステップバックしながら対応した二刀流の打法に「見てください、このジャンプスイングを!」と驚嘆している。
3点を追う6回先頭で代打出場を果たした大谷は、右腕バックホルツがカウント2?2から投じた6球目を振った。内角のボール球とも見える90.7マイル(約146キロ)ツーシームをバットを折りながらも、意地でセンター前に運んで見せた。
「バックホルツはチェンジアップからスタートしました。オオタニが初球のファストボールを狙っているのを知っているからです。高めのファストボールまでは連続のチェンジアップです。そして、低めのチェンジアップ。次のファストボールで彼を打席の外に追いやりましたが、あからさまに詰まりながら運びましたね」
敵地で試合中継をするテレビ局「FOXスポーツ・アリゾナ」で解説を務める元Dバックス監督のボブ・ブレンリー氏は、バッテリーの大谷対策をこう解説。そして、バットを折りながらも内角ボール球をセンター前に運んだ打撃について「見てください、このジャンプスイングを! コンタクトするために、両足をプレートから遠ざけました」と驚きを見せた。
内角に鋭くえぐるツーシームに対し、打席の外に飛び出さんばかりにステップバックして対抗した大谷。Dバックスをワールドシリーズ制覇に導いた名将も、そのセンス輝く「ジャンプ打法」に興奮を隠しきれない様子だった。