色褪せぬ松井秀喜氏の功績 「ヤンキースが手放すのが早すぎた選手」に選出
「手放すのが遅すぎた選手」には…「イガワは16試合に先発しただけ」
一方で、「手放すのが遅すぎた選手」で選出されているのは、阪神からポスティングシステム(入札制度)を利用して2007年に移籍した井川慶投手。ヤンキースは入札金2600万194ドル、5年総額2000万ドルと獲得に計4600万ドル(約51億円)を投じたが、マイナー生活が長く、メジャーでは計16試合の登板にとどまった。
「2000年代半ば、ヤンキースはローテーションを新しくし、新しい時代に導く可能性もあると考え、日本のエースを獲得するギャンブルに出た。大型契約でケイ・イガワを獲得し、彼がメジャーリーグに来るまでに大きな話題となったが、彼はアメリカでのプレーに上手く適応できなかった」
特集ではこのように指摘。さらに「イガワはマイナーに降格して最終的に放出されるまで、2シーズンでたった16試合に先発しただけであった。振り返ってみると、チームはたぶん彼を獲得しなかった方が良かっただろうし、がっかりとした最初の年の時点で見切りをつけた方が良かっただろう」と辛辣な言葉が並んでいる。
また、故・伊良部秀輝氏も「手放すのが遅すぎた選手」で名前があがった。記事では「日本の素晴らしい投手だった」とし、世界一に輝いた1998、99年に先発ローテーションの一員だった右腕を評価しているものの、3年という在籍期間に「当時の資源の最大限の有効活用とはならなかった」とも言及している。
なお、「手放すのが早すぎた選手」では、松井氏の他にカルロス・ベルトラン外野手、カーティス・グランダーソン外野手、ロビンソン・カノ内野手、イバン・ノバ投手らを選出。「手放すのが遅すぎた選手」では、アレックス・ロドリゲス内野手、ロジャー・クレメンス投手らに加えて、現在もチームに在籍するジャコビー・エルズベリー外野手の名前もあげられている。
(Full-Count編集部)