プイグ自作自演!? 打球を逸らす凡ミスをキャノン砲で帳消し「スナイパー」
本拠地ファンはため息から一転、大歓声に
ドジャースのヤシエル・プイグ外野手が豪快なプレーで球場を沸かせた。26日(日本時間27日)の本拠地パドレス戦の守備中に、飛んできた打球を蹴るミスを犯したが、直後に三塁へノーバウンドのストライク送球を投げ、走者を刺すという離れ業を見せた。
パドレスが2点リードで迎えた4回表。2死一塁から打席に立ったアーリンは、右翼へ鋭い打球を飛ばした。これにチャージをかけたのが、右翼を守るプイグ。余裕で追いつき、打球から目を切っていなかったはずだが、なぜか打球をグラブの土手に当て、センター方向へ大きく弾いてしまった。
いつもの“うっかり”プイグが登場かと球場に大きなため息が漏れると同時に、一塁走者だったマーゴットは二塁から一気に三塁を狙って走り出した。が、圧巻の見せ場はここからだった。
転がる打球をすかさず素手で鷲づかみしたプイグは、マーゴットが三塁へ向かうのを見ると、ほぼノーステップで三塁へ弾丸送球。ノーバウンドでグラウンド上空を横切ったボールは、三塁カバーに入ったターナーのグラブにすっぽり収まるストライク。ターナーは頭から滑り込むマーゴットの右手にタッチし、アウトに仕留めた。
ため息の客席を一気にスタンディングオベーションへと変えた強肩に、地元テレビ局「スポーツネットLA」の実況席も大興奮。実況のジョー・デービス氏が「プイグがキャノン砲でミスを帳消しにしました!」とまくし立てると、解説の元サイ・ヤング賞投手オレル・ハーシャイザー氏も「素晴らしいですね。強肩だけではなく、正確な送球でした」と絶賛した。
MLB公式ツイッターが「プイグの肩を試してはいけない」と動画を公開すると、ファンは「ワォ!!!」「キャノン」「なんてことなの、超素敵ね」「なんてスナイパーだ」など驚嘆のコメントを次々と寄せた。中には「正直、彼とセスペデスは捕球時にわざともたついていると思う」と強肩披露のための“自作自演”説も浮上した。
まるでミスなどなかったように得意気にベンチへ戻るプイグに、地元ファンは万雷の拍手を送っていた。