大谷翔平をライバル球団スカウトが格付け 選手としての総合評価は「別格」
走塁は「満点」、肘の不安がなくなれば「来年も大活躍する」
「打撃技術に関しては60から70の間というところだろう。我々がジャパニーズスタイルと呼んでいるものだ。イチローとは違う。彼は打った瞬間に走り出しているのだから、ね。オオタニのスピードも十分武器だが、彼の打撃はオーソドックスでバランスがいい。70%のボールをヒットにしてしまう技術がある。彼の進化は目覚ましいものがある」
このように打撃技術は「優秀」の評価を手にしているが、送球の評価も絶大だ。「エンゼルスでは指名打者で外野を守ることはないが、肩の評価は70だ。それもとても素晴らしい成績だ。満点の80というのはドジャースのプイグだ。全盛期のイチローもそうだった」。メジャーで最高の強肩と評価されるドジャースのヤシエル・プイグ外野手らに次ぐレベルにあるという。
そして、スピードに関しては「我々は本塁から一塁のスピードはカウントしない。一塁から三塁。二塁から本塁までのスピードを評価するが、彼はメジャーで2番目に速い。満点だ」と絶賛。「満点」とはもちろん、80点のことだ。絶大なアスリート力を誇るツインズのバイロン・バクストン外野手に次いで、メジャーで2番目の評価となっている。
一方、守備に関しては「あのアスリート能力ならフィールディングも素晴らしいだろう。だが、指名打者なので守備の心配をする必要はないだろうね」と語り、採点はなし。総合すると、スピードは最高、パワーと打撃技術、肩もメジャートップクラスという圧倒的な評価となった。
「いずれにしても彼のグレードは素晴らしい。別格と言えるほどだ。彼が世界一の選手になるには、伸ばさなければいけない部分は当然多い。経験、力強さ、スマートさ、駆け引き。だが、彼は肘の不安さえクリアできれば、来年も大活躍することになるだろうね」
二刀流の男は来季さらなる輝きを放つ――。ライバルチームのスカウトは太鼓判を押していた。