田中将大は5敗目も…指揮官は責めず「守備でマサを助けてあげられなかった」
田中は7回4失点も…落球、悪送球、後逸の度重なる守乱に「ひどかった」
ヤンキースの田中将大投手は27日(日本時間28日)、本拠地ホワイトソックス戦に先発。7回10安打4失点7奪三振で5敗目(9勝)を喫し、5年連続の2桁勝利はまたもお預けとなった。ヤンキースは2-6で敗れた。
7月31日(同8月1日)のオリオールズ戦から勝ち星がなく、8月は未勝利となった田中をブーン監督は決して責めなかった。
「今夜の彼はほとんどの場面で素晴らしかった。序盤ではスプリットやスライダーのコマンドが非常に素晴らしかった。何度か苦しい場面もあったが、(3失策の守備は)ひどかった。守備でマサを助けてあげられなかった」と、守りの乱れに敗因を求めた。
4回にトーレスの20号2ランで援護をもらった田中に、6回、不運が度重なった。1死後、パルカのボテボテの当たりが右寄りのシフトで無人の三塁方向へ転がって内野安打。四球をはさみ、ナルバエズも止めたバットに当たったボテボテの三塁線へのゴロ。今度は田中自身の一塁送球がそれて満塁。そしてモンカダの当たりは鋭いライナーで二遊間を抜けたが、中堅手のヒックスが緩慢な動きで右中間を破られ、右翼手のウォーカーが回り込んでおさえたものの、打者走者も一気に二塁へ。デルモニコの左犠飛で2点の援護を吐き出したばかりか、逆転を許してしまった。
さらに、7回には先頭のサンチェスの左前へのライナー性の打球を左翼手のロビンソンが落球して2塁まで進まれ、続くアンダーソンの右越え二塁打で追加点を許した。田中降板後も、9回には牽制悪送球、前進守備で注文通り一ゴロを打たせたのに一塁手が後逸してダメ押し点を許すなど、あまりにひどい守乱だった。
「マサは我々が必要としていた通り、終盤までしっかり投げ抜いてくれた。本当に効果的な投球だったが、我々は持ちこたえることができなかった」とブーン監督は繰り返し、この敗戦が田中の投球内容によるものではないことを強調していた。
(Full-Count編集部)