田中将大、約1か月ぶり白星で5年連続2桁勝利「月が変わってツキが変わった」
7回1失点の好投で黒田氏以来の5年連続2桁勝利「1人1人、1球1球と気持ちを込めて」
ヤンキースの田中将大投手は1日(日本時間2日)、本拠地タイガース戦で7回7安打1失点6奪三振1四球と好投し、今季10勝目(5敗)を挙げた。5年連続2桁勝利は黒田博樹氏(2010~14年、ドジャース&ヤンキース)に続いて日本人2人目で、デビュー1年目から達成は日本人では初。8月は未勝利に終わっていたが、9月初登板で約1か月ぶりの白星を挙げ、試合後には「月が変わってツキが変わった」と喜んだ。ヤンキースは2-1で勝利し、2連勝を飾った。
田中は初回、先頭から3連打で無死満塁とされ、マルティネスにレフトへの犠飛を打たれて先制点を献上。試合後のテレビインタビューでは「いきなり初回、前回登板と似たような感じでアンラッキーな当たりで無死満塁になって、神様からちゃんと復習してきたかと課題を出されたと感じましたけど」と苦笑いで振り返ったが、後続を断って最少失点。「あそこを最少無失点で切り抜けられたのが、今日の結果につながったかなと思います」と話した。
その後は無失点に抑えると、4回まで走者を1人も出せなかった打線が5回にトーレスの2ランで逆転。田中は7回にも無死二、三塁の大ピンチを背負ったが、ルーゴを一ゴロに打ち取り、マトゥック、アドゥッチをいずれもスプリットで空振り三振に仕留めてピンチを脱してこの回限りで降板した。
「あそこも1点入る確率は相当高かったと思うんですけど、なんとか1人1人、1球1球と気持ちを込めて投げて、一ゴロが怪しいところにとんで『やばい』と思ったんですけど、いいプレーでアウトにしてくれて、あれでラクになりました」
96球を投げてストライクは67球。防御率は3.83に上昇した。7月31日(同1日)のオリオールズ戦以来の白星に田中は「月が変わってツキが変わったような感じで(9月は)いいスタートが切れたと思います」と笑顔だった。