4番川端は打率.476、3番三浦は打点王 2人の「ベテラン」は6連覇に「ホッ」
三浦は若手選手の“台頭”望む「私たちが後ろの打順に回るくらいになれば」
ヤクルト川端慎吾内野手の妹で、女子野球界を代表するスター選手は、ワールドカップには12年から4大会連続の出場。「年齢が一番上というのは初めて。初出場の選手が多いので、責任とプレッシャーを感じていました。期待に応えることができて、ホッとしました」と4番の大役を果たして、穏やかに微笑んだ。
川端と同様に4大会連続出場の三浦も「苦しい試合もありましたが、勝ち切ることができて、決勝は日本らしく戦えて良かったです」とホッとした表情を浮かべた。
これまで出場した大会の中で今回が最も苦しかったという。「前回までは四球での出塁から相手投手を崩すことが多かったですが、今回はどの国のピッチャーもしっかりしていて、工夫して相手にプレッシャーをかけることがなかなかできませんでした。あれっ、こんなに点が取れないかなという感じでした」。年々、他国のレベルが上がっているため、楽に得点することが難しくなっている。9戦のうち3点差以内の勝利が4試合。8戦全て5点差以上をつけて勝った2年前とは大違いだった。
そんな状況でも三浦の巧みなバットコントロールは健在だった。決勝でも2回に左前適時打、4回に中犠飛を打ち上げた。22打数9安打12打点、打率.409。打点王に輝き、ベストナインにも選ばれた。
「私自身、2回目の大会からは優勝してホッとする気持ちの方が大きいです。女子野球の普及には勝つことが一番の近道ですから」と責任感を背負って戦い続けてきた。6連覇のうちの4連覇に中心選手として貢献。「次は若い子が中心になってくれれば。川端選手と私はずっとクリーンアップ。私たちが後ろの打順に回るくらいになれば、その先にもつながっていくと思います」と26歳の三浦は日本の将来を見据えた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)