田中将大、直球が冴えて10勝目 指揮官の信頼は絶大「明らかに良い状態」
デビューから5年連続2桁勝利にブーン監督「全体的に彼は非常に良かった」
ヤンキースの田中将大投手は1日(日本時間2日)の本拠地タイガース戦で今季10勝目(5敗)を挙げた。7回7安打1失点6奪三振1四球と好投し、5年連続2桁勝利。黒田博樹氏(2010~14年、ドジャース&ヤンキース)に続いて日本人2人目、デビュー1年目からの達成は日本人では初の快挙となった。アーロン・ブーン監督は試合後、「明らかに良い状態」とチームを2-1での勝利に導いた右腕への信頼を明かした。
初回に3連打で無死満塁の大ピンチを迎えた田中だが、マルティネスの犠飛による1点のみで切り抜ける。その後は力強い直球が冴え、しっかり立て直してスコアボードにゼロを並べた。1点リードの7回にも無死二、三塁の大ピンチを背負ったが、直球がこの日最速の95マイル(約153キロ)に到達するなどギアを挙げ、後続を断ってリードを死守。この回限りで降板した。
試合後、ブーン監督は「明らかに、彼は良い状態にある。実際以上に彼はファストボールに頼っていた。スプリットやスライダーの制球は彼にとって重要な要素。でも、非常に良いファストボールも投げていた」と絶賛。特に、直球の質を高く評価した。
7月31日(同1日)のオリオールズ戦以来の10勝目。この1か月は打線の援護にも恵まれず、白星がつかなかったが、9月は幸先の良いスタートとなった。「終始、球は良かった。全体的に彼は非常に良かったと思う」と何度も田中を称えたブーン監督。この日は96球を投げてストライクは67球。防御率は3.83に上昇。シーズン終盤、そしてポストシーズンで、今年も絶大な勝負強さを見せてくれそうだ。
(Full-Count編集部)