史上2球団目のセ3連覇へ突き進む広島 戦いながら進む世代交代をデータで分析

2016年に驚異の上位打線「タナ・キク・マル」が固定

 各年の打撃成績を見ていこう。

 各ポジションのレギュラーと200打席以上の選手の打撃成績は以下の通り。

【2016年】
〇捕手 石原慶幸 91試209打40安0本10点4盗 率.191
〇一塁 新井貴浩 112試393打121安16本91点0盗 率.308
〇二塁 菊池涼介 119試485打158安12本53点13盗 率.326
〇三塁 安部友裕 94試215打64安5本29点4盗 率.298
〇遊撃 田中広輔 121試496打136安13本34点23盗 率.274
〇左翼 松山竜平 87試206打57安7本32点0盗 率.277
〇中堅 丸佳浩 121試474打137安17本80点20盗 率.289
〇右翼 鈴木誠也 107試386打126安21本80点14盗 率.326
△一塁 エルドレッド 77試265打80安18本41点1盗 率.302
△三塁 ルナ 57試212打60安3本31点6盗 率.283

 2016年は阪神から復帰して2年目の新井が中軸選手として打点を稼いでいた。22歳の鈴木誠也が強打者の片鱗を見せつつあった。「タナ・キク・マル」の上位打線が固定されて1年目だ。

【2017年】
〇捕手 會澤翼 94試252打68安5本29点0盗 率.270
〇一塁 エルドレッド 106試331打90安27本78点0盗 率.272
〇二塁 菊池涼介 120試505打139安13本53点7盗 率.275
〇三塁 安部友裕 111試369打113安3本38点17盗 率.306
〇遊撃 田中広輔 125試506打149安5本52点29盗 率.294
〇左翼 松山竜平 103試289打91安10本59点0盗 率.315
〇中堅 丸佳浩 125試487打151安21本84点12盗 率.310
〇右翼 鈴木誠也 115試437打131安26本90点16盗 率.300
△一塁 新井貴浩 89試223打66安8本44点2盗 率.296

 2017年は正捕手が石原から會澤に代わる。一塁はエルドレッドと新井が併用され、鈴木が4番に座った。また安部が初めて規定打席に達した。

【2018年】
〇捕手 會澤 翼 82試253打79安12本35点0盗 率.312
〇一塁 松山竜平 102試337打107安11本64点1盗 率.318
〇二塁 菊池涼介 117試476打115安12本49点9盗 率.242
〇三塁 西川龍馬 85試254打81安5本39点3盗 率.319
〇遊撃 田中広輔 117試476打124安9本51点21盗 率.261
〇左翼 野間峻祥 100試299打88安4本37点16盗 率.294
〇中堅 丸佳浩 99試337打109安31本78点10盗 率.323
〇右翼 鈴木誠也 99試335打113安27本81点4盗 率.337
△一塁 バティスタ 80試239打61安23本48点0盗 率.255

 2018年は會澤が打撃好調。三塁と外野に西川、野間という若い選手が定着しつつある。広島では外国人選手は好調な時だけ打線に据える起用法が続いているが、今年はエルドレッドに代わってバティスタがその役割を果たしている。

昨季は岡田と藪田、今季は大瀬良が先発ローテを牽引

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