打球に咄嗟に右手を出した大谷へ球団OBがアドバイス「私は常に内野手の位置を」
試合を解説したAロッドは「デンジャラス」と苦言
エンゼルス大谷翔平投手は2日(日本時間3日)の敵地アストロズ戦で、投手として無事メジャーマウンドへの復帰を果たした。2回1/3を投げたところで49球で降板。3回には球速が急降下し、スプリンガーに左翼席へ豪快に2ランを叩き込まれたが、その一因となったのが打球を当てた右手だった。
2回、先頭ゴンザレスが放ったピッチャー返しに右手を差し出し、素手キャッチを試みた。「僕は今まであまり(手を)出したことはなかったので、自分でもびっくりした」という咄嗟の反応だったが、打球は右薬指の付け根付近を直撃。マイク・ソーシア監督は慌ててダグアウトを飛び出したが、大谷はそれを制して続投した。結局、3回には「当たった直後より違和感はあったのかなと思う」と球速が低下。1回終了後から感じていた腰の張りも考慮して、指揮官は49球で降板を告げた。
打球に対して咄嗟に右手を差し出してしまった大谷に、試合を全米中継した「ESPN」の解説、アレックス・ロドリゲス氏は「デンジャラスです」と苦言を呈していたが、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」の解説で通算132勝右腕のマーク・グビザ氏も自身の経験を踏まえながら注意を促した。
3日(同4日)の敵地レンジャーズ戦前にこのプレーを振り返ったグビザ氏は「自然と手を出してしまうことは理解できる」としながらも、「それをやるといい結果になることは、まずない。感覚も少し失ってしまいますから」と指摘。「私は常に内野手の位置を確認していました。彼らがもし近くで守っているなら、打球に手を出さずにそのまま流しました」とアドバイスを送った。
幸い、X線検査を受ける必要もなく、大事に至らなかった右手だが、二刀流の道を究める大谷にとって大事な商売道具。故障することないように守っていきたい。
(Full-Count編集部)