大谷か、アンドゥハーか、トーレスか…ア・リーグ新人王争いを巡りファン激論

新人王争いをしているエンゼルス・大谷(左)、ヤンキース・アンドゥハー【写真:Getty Images】
新人王争いをしているエンゼルス・大谷(左)、ヤンキース・アンドゥハー【写真:Getty Images】

ヤンキースファンはメディアの“大谷推し”に反発

 エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、敵地レンジャーズ戦で6回にメジャーで初めて左腕から本塁打を放った。これで今季本塁打数は16本に達し、メジャー1年目のホームラン数としては2003年の松井秀喜氏(ヤンキース)に並ぶ日本人歴代2位となった。MLB公式ツイッターが豪快な一撃の動画を「ア・リーグ新人王争いがギリギリの接戦に」と速報すると、地元ファンは新人王レースを巡る議論を白熱させた。

 完璧な一撃だった。1-4で迎えた6回先頭での第3打席。大谷はそれまで2打席連続三振に抑えられていた先発左腕マイナーの4球目スライダーを完璧に捉えた。

 外野手も追うのを諦め、呆然と見つめた右中間への特大弾。今季16本目の本塁打は、メジャーで左腕相手の初アーチとなった。敵地では今季4本目となる一発で、マイナーをマウンドから引きずり下ろした。

 MLB公式ツイッターは圧巻の一撃を動画で紹介。「ア・リーグ新人王レースはギリギリの接戦に」と伝えた通り、ア・リーグ新人王争いは、大谷、そしてヤンキースのミゲル・アンドゥハーとグレイバー・トーレス両内野手による三つ巴の争いと見られている。

 ヤンキースコンビは目覚しい活躍を見せている。8月のア・リーグ月間最優秀選手に選出されたアンドゥハーは打率.299、23本塁打、76打点と活躍している一方、三塁の守備はア・リーグのレギュラーで最低評価という弱みもある。二塁守備で定評が高いトーレスは、打率.279、22本塁打、66打点と活躍している。

 MLB公式ツイッターのコメント欄には、ヤンキースファンから不満の声も寄せられている。

「なぜメディアは新人王にオオタニを推そうとするんだ? アンドゥハーとトーレスの方が圧倒的だろう」と疑問を投げかけると、「オオタニは80試合で16本、アンドゥハーは130試合で22本だと? オオタニは実にスペシャルな活躍をしているんだから(新人王に)相応しいと思う」と反論が飛び出すなど、ファンの間でも議論は白熱している。

 ヤンキースは、昨オフの大谷争奪戦でニューヨークメディアに「大本命」と報じられながら、蓋を開けると書類選考で“落選”し、ロサンゼルスで行われた球団の面接に呼ばれなかった経緯がある。これにヤンキースファンは業を煮やし、大谷に厳しい姿勢を示している。名物コラムニストのジョン・ヘイマン氏やケン・ローゼンタール氏が、ベーブ・ルース以来100年ぶりの二刀流に挑んでいる「大谷こそ新人王」と報じるたびに、「新人王はアンドゥハー」と激しく主張してきた。

 世界で絶大な人気を誇るヤンキース。アーロン・ジャッジ外野手に続き、アンドゥハーが2年連続の新人王になるのか、熱狂的なファンにとっては重要なトピックのようだ。

(Full-Count編集部)

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