大谷翔平、靭帯再負傷も心乱れず 2本塁打の試合も「特に変わらず入れた」

試合前、取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
試合前、取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

6日レンジャーズ戦の大活躍をソーシア監督も改めて絶賛「素晴らしい試合だった」

 7日(日本時間8日)のホワイトソックス戦前、新たな靭帯損傷の発覚後、初めて取材に応じたエンゼルスの大谷翔平投手。球団から靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を推薦されている中、本人は「いくつか選択肢があるので、その中の1つを選択して、進んでいく」と話した。球団が新たな靭帯損傷を発表した直後の5日(同6日)レンジャーズ戦では、2本塁打を含む4安打と衝撃的な活躍を見せていたが、マイク・ソーシア監督は改めて「素晴らしい試合だった」と絶賛。大谷自身も当時の心境を振り返っている。

 右肘内側側副靱帯に新たな損傷が見つかり、トミー・ジョン手術を推薦されたことが発表されていた大谷は、敵地レンジャーズ戦で2本塁打を含む4安打、1盗塁と周囲を驚かせる活躍を見せた。城島健司氏が2006年にマリナーズで記録した日本人メジャー1年目の最多本塁打記録(18本)にも並んだが、その強靭なメンタルが称賛を浴びた。

 大谷はこの日、2日前のこの試合について振り返り、「(手術を含め)いくつかある選択肢の中で、何個かの中の1つをとって、今のところ打者として十分に仕事ができるという判断だったので、その日も行きましたし、その日の打席も変わることなく、しっかりできることを1日1日やってきたつもりなので、特に変わらず試合に入れたかなと思います」と淡々と話した。普通であれば、ショックでプレーに影響が出てもおかしくない状況。しかし、周囲の予想を上回る活躍を続けてきた男は、平常心を保っていた。

 ソーシア監督も同じように2日前を振り返り、「素晴らしい試合だった。彼の集中力、そして才能。自分自身がコントロールできるものを対処するべきだと、理解している。素晴らしかったよ」と絶賛。精神面をしっかりとコントロールできる24歳に感服した様子で、「投手・大谷」と「打者・大谷」の違いについては「同じ選手なのでそこまで違いはないが、時間の使い方が違う。打者としては常に自信を持って打席に入ることができている。どんな状況でもベストを尽くすことができる」と説明した。

 大谷自身は今季終了まで打者として出場し、手術を受けるかは10日(同11日)の球団との話し合いで決めるとの考えを明かしたが、指揮官もシーズン残りの起用法については「ホームに戻ったらミーティングを行う」と言及。まずはどのような選択をするのか、注目が集まる。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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